2008年12月10日(水) |
新たなビジネスチャンスいえ天下りチャンス?@運転免許 |
誕生日近辺に気をつけなければいけない行事に「免許更新」がある。昭和50年に米国でカリフオルニア州の免許を「いとも簡単」に取得し、それを日本の免許に「書換えた」私は、すでに免許歴33年。
ところが、小さな違反がチョコチョコあり、いまだかって「優良運転者」の特典である、更新5年の恩恵にあずかったことがない。議員になりたてのころ、支援者訪問やらで駐車禁止ばかり続き、ついには免許停止に追い込まれたこともある。その時の講習で隣席の男性がやけに私を見るので怪訝そうにすると「いぬぶし区議ですよね」と言われ、身の縮む思いをした。
その後、旅行会社を経営する最中、大型免許も取得した。したがって、免許更新には、通常の視力検査の他に「深視力」という試験がある。何回か前までは、試験官が手動でハンドルをまわし、3本の棒が横一列になったらボタンを押す、という方式だった。
実は、これがさっぱりわからなかった。どうやら乱視のようだった。しかし、試験官の手の動きでだいたいはわかる。適当に押しなんとかクリア−。ところが、最近は電動になって、この手は使えない。止む無く「眼鏡使用」となってしまった。
さて、2時間の講習を終わると免許が交付される。が、今回は何やらややこしいことがあるようだ。暗証番号を登録しろという。個人情報保護のために、本籍地の印字を表面にせず、免許証に埋め込まれたICチップに書き込んである。それを専用の読み取り機にかざし、暗証番号を入れると本籍地がレシ−トのような紙に印字される、というシステムらしい。
しかしだ、そもそも免許証に記載されている事項は、ほとんどが個人情報である。まして写真も貼られている。本籍だけ隠してなにになるのだろう。
これは、どう考えても「新たなビジネスチャンス」を売り込んだ者がいそうである。試験場のいたる所に置かれた「暗証番号登録機」と「印字機」さらには、今後「本籍確認」のために官公署や金融機関などに配置されるであろう機器など、相当の金額のビジネスになろう。
また、当然その製造メ−カ−や納入業者には「技術指導」などで、警察庁の官僚が天下り、いえ、再就職されるのだろう。そもそも、運転免許行政は、壮大な天下り職場を作り上げている部門だ。
必ず受けなければいけない講習の講師は、運転免許本部の試験官の定年後の指定席だし、各警察署で免許事務の証紙販売や事務委託を受けているのも、OBの天下り公益法人である交通安全協会である。
まあ、それが実体を伴い、必要なことだったり、公務員の人件費削減につながるのならOKであるが、先に書いたような大田区文化振興協会のごとき、天下りと現職公務員の雇用確保のための「外郭団体」や、新規機器導入であれば、それが怖〜い警察であっても、納税者や議員は是正を求めなくてはならない。
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