2008年09月24日(水) |
全国学力検査・学習状況調査の結果 |
大田区教育委員会が重い腰をあげ、やっと全国学力検査の結果を公表した。が、学校別、地域別の公開は「数字が一人歩き」することや「差別」が拡大することなどを理由に公開しなかった。
この数字だけみると「まあ、普通じゃん」ということで終わってしまうが、地域別、学校別、もっと深めれば指導教員別まで踏み込んで、この結果を真摯に受け止め、授業改善に努める必要があろう。評価されることを躊躇する学校や教員であってはならない。
小学校
国語A(主として知識) 大田区 68.8 東京都 68.5 全国 65.4 国語B(主として活用) 大田区 53.4 東京都 54.1 全国 50.5 算数A(主として知識) 大田区 74.8 東京都 74.2 全国 72.2 算数B(主として活用) 大田区 55.6 東京都 55.7 全国 51.6
中学校
国語A(主として知識) 大田区 71.5 東京都 73.5 全国 73.6 国語B(主として活用) 大田区 58.1 東京都 61.4 全国 60.8 数学A(主として知識) 大田区 58.1 東京都 62.6 全国 63.1 数学B(主として活用) 大田区 45.4 東京都 48.9 全国 49.2
小学校では、ほぼ全国レベルを上回り、東京都の平均とも変わらない成績が、中学になるとガタンと下がる。これはどういうことだろうか。基礎的学力の不足から、積み上げの必要な数学の学力に差がつくのは理解できる。が、それは、全国どこでも同じことだろう。
とすると、20%程度の小学卒業生が私立中学に進学してしまう結果だろうか。都市部では、私学が多くあり、親の経済負担が可能であれば、ごった煮状態の公立中学よりも私立を選択するだろう。
このことは、地域所得格差と成績を対比しなければわからない。公教育の再生と、教員の指導力向上のためにも、早急に地域別、学校別成績公開が望まれる。
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