いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2008年07月20日(日) わお〜!!目前で犯罪か??

 ある繁華街のバス停でバスを待っていた。すると、目の前に停車した国産高級車から怒鳴り声がする。

バカ野郎!なめんなよ!(ボコ、スカ)

 その後、その筋風の男が銀行のATMに向かう。周辺でバスを待っていた人々、自転車指導員などが、その様子を恐る恐る覗いていた。が、誰一人『行動』に移さない。

 15歳から19歳の間、航空自衛隊で『恐怖を覚えない』ことと『身をもって国民を護る』ことを教育された身としては、ほぼオ−トマテイックに110番をした。

 勝手に思い描いたスト−リ−は、ヤクザが誰かとトラブルになった、そこで、脅してキャッシュカードを強奪して現金をおろした、というものだ。いずれにしても、不審なことは、即刻110番。官憲に任せるべきである。

 数分後赤色灯をまわしたパトカ−2台が到着すると、車はすさまじいスピ−ドで走り去った。その後を、サイレンを鳴らしたパトカ−が追跡する。まるで、ドラマのようだった。あの車内の若者は助かっただろうか。

 そんなことを考えていると、末尾0110の着信(全国の警察署は、下4ケタが、0110である)があった。所轄のヤクザ担当の刑事さんだった。
それによれば、
パトカ−が追跡して停車させ、職務質問を行った。
その結果、ヤクザの幹部が部下を叱責していたことが判明した。
叱責した者、された者、いずれも警察で把握している人物である。
事件性はなさそうだが、後日被害の訴えがあるかもしれないので、その時は協力して欲しい。
とのこと。最後に、住所と生年月日(エ!犯歴照会するの?)を聞かれ『会社員ですね』と言われ、思わず『ハイ』と虚偽の申告をしてしまった。

 見てみぬフリ社会が、強烈な勢いで広がっている。戦前の『人のため』の公の意識教育から、戦後の『あなたらしければいい』という我儘と同レベルの個教育の結果だろうか。

 先日の秋葉原での無差別殺人事件でも、負傷者を取り囲み携帯電話で写真を撮る輩の多いこと。必死に救助にあたってくれた無名の善意に感謝!危険なことをしろ、といっているのではない。あなたに出来ること、それをしようよ。


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