2008年06月24日(火) |
犬伏寛男海軍少佐安らかに |
今日は、地元の戦没者遺族会のバス旅行で靖国神社に参拝した。遺家族慰安事業として毎年行われている行事で、靖国神社に昇殿参拝した後に、観光に出かける企画で毎回補助席を使うほどの盛況ぶりである。
私は、午後から『事実無根のチラシ頒布裁判』の資料作成があるので、靖国で離団して、後楽園にある東京都戦没者霊苑に向かった。以前、遺族会でこの霊苑を訪問した際に、戦没者の位牌を納めてくれることを聞き、伯父の位牌を注文していたのだ。
初夏を思わせる太陽のもと、都会の喧騒を忘れさせるほど静かな霊苑に入った。『あらあら、随分と取りに来られないで。お亡くなりになった方がかわいそうだと思っていました。』との厳しい事務室のおばさんに迎えられ、位牌を霊堂へお納めした。
昭和19年1月31日に南方洋上の靖国丸で戦死した、伯父犬伏寛男。勿論あったことも、写真すら見たこともない。が、遺族会という不思議な出会いから、親戚で一番深い関係を持つことになった。
伯父は、4男1女の父親の兄弟の次男として、東京帝国大学在学中に、海軍短期現役5期生として入営。海軍主計学校を卒業した後に、主計畑で少佐になったらしい。
位牌を前に、伯父の姿を思い起こしてみた。どんな顔形だったのだろう。最期はどんなだったのだろうか。彼女をいたのだろうか。何を趣味にしていたのだろうか。考えれば思いはつきない。
靖国神社の本殿でも、この霊苑でも最後に語る言葉は同じだ。
あなた達のおかげで、私達は平和な日本で暮らしています。ありがとう。
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