いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2008年01月11日(金) 逃げた?小沢代表。戻った西村代議士@衆議院本会議

 昨年から永田町を大混乱に陥れ、安倍総理の辞職騒動、大連立騒ぎまで起こしたテロ特措法が本日衆議院において再可決された。その採決の場で、対照的な二人の国会議員が存在していたのは報道されていない。

 お一人は時の人、小沢民主党代表である。本日午後4時半から大阪府知事選挙の応援「桃太郎(練り歩き)」の予定があり、採決を欠席したのだ。そして、大阪でギャルに囲まれて「みなさんの大阪を何とかしないといけない」と語ったという。はたして、彼の言動によって「給油中断」という世界の笑いものになった「日本は何とかしなくて」いいのだろうか。まして、採決という場に「司令官」不在では、敵(自民党)に格好のネタを与えることになってしまう。

 私は、小沢一郎氏こそ我が国の総理に相応しい稀有な政治家である、と再三訴えてきたし、昨年寄稿した「月刊正論」の拙稿小沢論においても、文句を言うつもりが、結局は「別れた恋人に復縁を懇願する」内容になってしまったのも、まだ、そう信じていたかったからだ。しかし、今回の行動はなんとしても弁護しようがない。

 もう一人、こちらの行動はまったく報道されていない。西村眞悟代議士である。彼のご長男は、さる9日赤坂の議員宿舎から転落してお亡くなりになった。本日が通夜である。普通なら一秒でも息子のもとにいたいと思うだろう。しかし、地元堺市(大阪府)の教会にご子息の亡骸を頼み国会へ戻ったのだ。それは、この国を心から愛する西村代議士、テロ特措法という国家の重要な法案採決は何としても欠席できない、との思いからだろう。

 はたして、どちらが「真の国会議員」だろうか。

 午後7時から堺カトリク教会で行われた通夜式に参列した。最愛のご子息を亡くされたご両親の心情を思うと、いてもたってもいられず16時発の飛行機に滑り込んだ。(区議会はないので‥)

 荘厳な教会の礼拝堂は、座りきれない人々であふれていた。その中には、西村代議士が政治生命をかけて取り組んでいる拉致被害者、横田ご夫妻の姿もあった。帰らない娘を待つ両親、突然旅立った息子を送る両親。どちらのご両親も子を想う気持ちは同じだろう。

 通夜式最後に語られた西村代議士の気丈なご挨拶には、目の中が大洪水になってしまった。

先日マスコミに対し発表した私のコメントで「ウツの苦しみから解放され、神に召されたのだと慰め合っています。」と語ったが、あれは誤りでした。「確かめ合ってします」というのが正しいのです。たった、20秒、妻が目を離した間に、林太郎は忽然と姿を消してしまったのです。私は、その瞬間、神がおこしになり「もういい。こちら世界に来なさい」と、彼を召されたとしか思えないのです。そして、彼の最後の仕事は、4時間もの手術に耐え、角膜は二人の方々に、心臓の弁も二人の方々のために移植をされたのです。

 私は、今日、この場に来てよかった、この人の「塾員」であることが誇らしい、と心から思った。お慰みに来たはずが、大きな勇気を頂戴して関空からの最終便で羽田に戻った。

 西村林太郎君のご冥福を祈り、神に感謝。
 
西村眞悟の時事通信


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