いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2008年01月10日(木) 料理はありませんが、会費を下さい!ある新年会

 この時期、国会、都議会、区議会議員、そしてそれらの候補者は、新年会のハシゴで大忙しだ。新年会、忘年会やお祭りまわりをする議員をバカにしていた私としては忸怩たる思いではあるが「クリスチャンではないがクリスマスを祝い」的な、苦しい言い訳で、新年会に出かけている。

 たまらないのは、サイフと肝臓である。肝臓はなんとか2,3日で回復するが、サイフは本当にたまらない。会費の明示のない会合で、必要以上の「会費」を支払ったり、要求することは、厳罰をもって禁止されている。では、いくらが適当か??これが問題だ。

 町会員には会費1000円で行っている新年会。実は、町会費で補填がある。会員でない議員は、はたしていくらか。だいたいの相場は、5000円だ。

 私などは、それでも件数が少ないので、1月だけで20万円ぐらいだろうか。国会議員や都議ともなれば一晩5軒など当たり前。1日3万円、月額100万以上はかかる計算だ。

 心ある町会、団体は「議員は不要」と言って下さるが、ある業界団体など「会費15000円」と「明示」してくる。私は、こんなのは欠席するが、「票のため」と、「会費」をもって参加する議員も多い。

 さて、昨晩は区職員が事務局を勤める新年会があった。参加者は事前に出欠を表明する着席形式である。一昨年までは、招待者しか入れなかったが、昨年から、招待されていない国会議員、都議会議員、区議候補者などが「乱入」してくるようになった。まあ、お祭り騒ぎなので、それはいいだろう。

 問題は会費である。国会議員の秘書に聞けば「区の係長が、会費を払わなければ入場させない。」と言って、6000円取られた、という。料理は一人ずつのお重箱型のもので「乱入者」には、勿論ない。席もない。しいて言えば飲み物だけだが「乱入者」の目的は、飲食ではないから、飲むわけがない。

 とすると、この区係長の行為は、「寄付の強要」にあたり、公職選挙法違反になる。ご本人には注意したが、結末はどうなったろうか。一般の人々は、「政治家は何か悪いことをするのでは‥」と、なんとなく思っている。しかし、実は、有権者のほうから、公職選挙法を「犯させている」事実も理解して欲しいものだ。

 我々の選挙区から代議士として選ぶ国会議員や候補者、都議などは、「金なんかいいから、どんどん来て、政策や理念を話してくれ」という有権者こそ、一流の政治を具現できる国民である。

 しかし、この問題とは別に、「招待されている」我々区議会議員は、場の雰囲気を壊すのでチラシ類の頒布は自粛している。が、この「乱入者」は全員、自らのチラシを各テーブルに配布していった。この「広告料」か!6000円は‥

 そして今宵も、田舎議員いぬぶしは、「理想と現実のギャップ」に悩みながら、夜の宴へと走る‥嗚呼、痴呆議員!!

 


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