2007年11月10日(土) |
昼休みは1時間よこせ!でも勤務時間は延ばすなby区職労 |
働かない公務員の為の団体とも言われる、自治労。そして、その傘下団体、各区の職員労働組合さん。様々な実らない『組合員向け、やったふり闘争』ご苦労さんである。しかし、彼等は知らない。自治労の幹部が、自治労旅行センターを通じ、組合員の組合費で、超VIP旅行をしていることを。
私の親しい業界(旅行)の友人(すでに退任)は、実は、ある大手旅行会社と自治労の合弁で、自治労旅行センターという旅行会社を設立した。ここで使われた、自治労幹部の旅行費について、彼から聞いた内容は、到底『組合員の福利厚生』などというものではなかった。金正日将軍顔負けのものだったのだ。
自治労傘下の組合員の皆さんは、『賃上げ闘争』など、出来もしない目標にだまされて組合費を毎月給料から天引きされている。このようなことに使われる疑義があるのなら、組合を脱退して『組合費と自治労積立金』分だけ、実質手取り額を増やしたほうが、奥さんに喜ばれると思うがな‥
さて昨日付けの『大田区職労機関紙 おはよう』によれば、大田区は23区唯一『休息時間』がなくなり、労働時間の短縮は切迫した要求課題なのだそうだ。どういうことか?
これは、大田区職員の労働時間を見てみる必要がある。
以前: 08:30〜12:00 勤務時間 12:00〜12:45 休憩時間 12:45〜13:00 休息時間 13:00〜15:00 勤務時間 15:00〜15:15 休息時間 15:15〜17:15 勤務時間 合計正味労働時間 7時間半
改正後 08:30〜12:00 勤務時間 12:00〜12:45 休憩時間 12:45〜17:15 勤務時間 合計正味労働時間 8時間
これは、条例上45分の昼休みに、手休めの時間たる休息時間をくっつけて、実質休憩時間を1時間取る、という悪習(条例に規定がなかった)ものに、私がメスを入れたものだ。
結果、総務省の後押しもあって、23区中、大田区だけが『まとも』になったのだ。区職員の平均時給3500円で計算すると、一日あたり、この『インチキ』で、800万円を超える人件費が、毎日余計に支払われていたことになるのだ。
そこで、条例どおり、昼休みを45分にし、休息時間などというおかしな制度を廃止したのだが、議会では、私は適正な8時間労働を提案しておきながら、たった一人昼休み45分化に反対した。私以外の区議は『区職員労組』の同意を理由に45分に賛成した。
私は、昼休み45分では、実質的に蒲田駅周辺で昼食をまともに食べれない!そもそも、以前から、公務員として志ある職員は、8時半より15分以上前に出勤し、退庁定時の17時15分より15分以上遅く退庁している。だとすれば、昼休みは現行どおり1時間取得し、8時間労働という条例に合致するように、出勤時間を15分早めるか、退庁時間を15分遅くして17時半にしよう、と提案したのだ。『休まず、遅れず、働かず』の職員には迷惑だろうが、大多数のマトモな職員さんいは、なんら影響はない改正だ。
しかし、習慣というのは恐ろしいものだ。区職員労働組合は、職員の保育園への出迎えが困難等の理由で、昼休みは45分、出退勤時間変更なし、という決断をしたのだ。ところが、実際、運用してみると職員から大ブーイング!役所前の大衆食堂とコンビニが流行り、周辺の飲食店から区職員の姿は消えた。民間の普通の感覚であれば、ここで退勤時間を『世間並み』の17時半にして、昼休みを1時間にしよう、と思うのではないだろうか。
そこが、お役人の頭の中は違うのだ。絶対、一度勝ち得たものは『それ以下にはしない』『労働強化はんた〜い!』という、既得権益擁護の原則がある。労組の最重要課題として、勤務時間を8時間から7時間45分にせよ!との闘争方針を打ち出したのだ。さすが自治労!お役人!
これでは行政改革などすすむ訳がない。ときに、この団体は民主党支持の大御所だったはず。小沢さんが指摘したように、自治労のこの区民感覚からの乖離では『政権担当能力はない』と断じられてもしょうがないな。
がんばれ!マトモな大田区職員さん!
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