2007年05月22日(火) |
連合審査会における質問 |
今日から2日間、区議会連合審査会が開催される。これは、補正予算について、本来は5つある常任委員会それぞれに付託するべきものを、全委員会を一緒に本会議場で開催して審査しよう、というものだ。4年に一回の選挙後行われるようだ。まあ、新人議員の「顔見世興業」のようなものか。
以下、私の質問要旨である。
1.新たに区長になり、そのような方針で区政を運営していくのか。前区長との違いはなにか。
2.前区長の時代は、管理職が創意工夫をしても、企画財政課でカット、そこを通過しても助役でカット、なんとかくぐりぬけても、区長査定でカット、とバリアが多すぎて、管理職から一般職員まで「あきらめ」ムードがあった。結果、トップダウンの施策だけやることになる。また、職員が勉強会などを立ち上げると、「反体制」と潰しにかかることがあった。今後は、職員をロイヤリテイで評価することなく、仕事で評価し、風通しのよい区役所を作って欲しい。どう考えるか。
3.就任直後の幹部人事異動には、庁舎内で動揺が走った。幕府が変わったのだから、人事刷新も必要だが拙速すぎなかったか。私のもとには、何通かの職員から、この人事を憂う書簡が届いている。(一部朗読) 私は「好き嫌い人事」は、トップリーダーが仕事を円滑にすすめるうえで、必要であると思ってもいる。しかし、今読み上げたように、そのことが見方を変えると論功行賞、報復人事とも見えてしまう。独裁政治のための人事になってはいけない。政治主導のための、ブレーン作りと考えていいのか。
4.前区長は、蒲田駅前を「床の間」と表現し、「床の間」へは自転車の駐輪を許さない姿勢をみせていた。しかし、現在、その「床の間」には、きれいに整頓された「放置自転車」がならんでいる。ここに、白線を引いて「駐輪場」にすれば、明日から「放置」が「合法」になり、2億円もの撤去費用がいらなくなる。区長は「発想の転換」こそ前区長との違い、と発言されている。一般区民は、区長が誰になっても実感はない。自転車対策こそ、即座にわかる「違い」である。実施する気はないか。
5.西行政センターの土地をアルプス電気本社増築のために売却することにしたようだが、同社との合意書、協定書に定められた「街づくりへの協力」が、住民説明会では「何のこと?」と、とぼけられたようだ。売却のための行政財産から普通財産への協議も行われておらず、勿論、議会の議決もない。ところが建築確認申請は出されている。前区長と同社前社長との親密な関係で特別扱いしていないか。どう考えているのか。
6.田園調布テニスクラブ用地の中に、大田区の区道がある。区民の財産である区道を大企業(東急電鉄)に独占的に使わせて、鉄扉まで設けているのは、大企業優先政策ではないか。区役所2階のレストラン120坪を私が指摘するまで、同じ鉄道会社の子会社に無償で使わせていたこともあり、甘すぎる。なぜか。
7.厚生労働省の政策ミスをまた利用者におしつける制度ができた。自治体ごとの介護保険認定率の削減計画提出である。しかし、介護保険の「保険者」は、大田区である。国や都の顔色をうかがうことなく、保険者として毅然とした態度をとるべきである。介護保険こそ、地方自治が試されているのだから。どう考えるか。 その他、いくつかの質問をしたが、相変わらず「検討課題」だの、「出来ない理由」の開陳で、変わり映えしない議会だった。就任直後なので止むを得ないと思うが、区長が答弁すべきを、部長達が必死で答弁したり、役人の書いた「答弁書」を「朗読」する新区長の姿には、いささか拍子抜けである。
今後に期待したい。
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