今日から、28日までの期間、大田区議会第1回臨時会が行われる。通常、区議会は年4回の定例会と閉会中の委員会が行われるのだが、毎年5月には議会内役職などを決定する臨時会が開催される。
特に、今回は区議会議員選挙後の初議会、さらには、20年ぶりの政権交代(区長交代)で、普段より議会階(10階)が慌しく感じる。
区長の就任挨拶は、何度も「民間出身」「発想の転換」を訴えられていたが、いささか具体性に変えるのは就任直後のことで止むを得ないだろう。今後に期待したい。ただ、民間出身を強調されるのは疑問が残る。新区長は、大学卒業後、代議士秘書、区議3期、都議3期から区長への転身である。
代議士秘書は公設であれば国家公務員、区議も都議も特別職の地方公務員である。その意味では、純粋の「民間」ではない。正確には「お役人出身ではない」のほうがいいのではないか。また、危惧するのは、会社など組織での勤務経験がないと「裸の王様」になる可能性があることだ。
青島幸男元都知事もそうだったように、自らの強固な意志もなしに、ガードの固い官僚組織に飛び込むと、お役人にいいように操られてしまう。新区長は、温厚な性格なので、お役人に侮られないよう、強いリーダーシップで行政主導だった区政を政治主導へと転換していって頂きたいものだ。
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