いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2006年11月29日(水) 区議会に与野党っているんだろうか‥

 今日から第4回定例会がはじまった。今期(4年間)で最後の第4回定例会である。定例会の初日は、交渉会派(所属議員3名以上)の代表質問が行われる。一般質問と代表質問の違いはさほどないが、前者より後者のほうが、より大局的な問題を問い、答弁は区長か教育長がする、ということだ。

 そして、私は、この定例会の質問が嫌いだ。全文事前に相手方に渡し、答弁の趣旨の調整も行い、当日は、原稿を双方読み上げるだけなのだ。なんのためにするのだろうか。機関紙に掲載するため?支持者に見せるため?恒例だから?本来は、事前に趣旨だけ伝え、その場で答弁させるのが議会のあり方ではないだろうか。

 その場での答弁に慣れていないから、タウンミーテイングでの「やらせ」などという発想がでてくるのだ。

 そして、面白いのは、区長の答弁。あるクセがあるのだ。野党である共産党の質問には必ず、与党の質問でも気にいらない質問の場合、区長がされるクセ、それは、相手のほうを見ないこと。見ても目をあけないのだ。判りやすいクセである。

 しかし、はたして地方議会に与野党は必要なのだろうか。区長与党は、なんだかんだ質問しても、区長側の提案に反対することはない。つまり、50名の定員中25名以上の与党議員がいれば、議会が開催されてもされなくても、結果は区長部局の提案どおり。そりゃ楽ちん。

 野党の共産党は、といえば、常に批判だけで、何か新たな施策がはじまると「共産党の提案が実現した‥」と、いいとこどりで宣伝する。反対に、改善するつもりがない、又は、到底、議会をとおらないものでも議案として提案して「我が党の主張に他会派は反対した‥」と、宣伝。本気で変える気はないのではないだろうか。

 さらに、与党側は、共産党の提案であれば、いかに良いものでも「絶対に賛成しない」という構図だ。

 今回、私とネット無所属連合、共産党など13名の議員が共同で提案している「区政調査費の収支報告書に領収書を添付せよ」という「旬」の条例改正案など、どう考えたって反対できるものではないが「共産党提出」ということで、自民、公明は賛成しないだろう。

 区議会には、会派も与野党もいらないと思う。会派それも与党会派があると楽なのは、お役人である。幹事長を説得すれば、残りの議員は賛成してくれるから。しかし、地方議会こそ、それぞれの議員が地域事情を鑑み、住民の代表として良心に従って是々非々、賛否を表明すべきだ。でなければ、2元代表制の意味がない。

 現在の、与党という枠組みでいくなら、首長(区市町村長)は、議会が互選する国会方式にすればいい。

 ああ、明日も一日「朗読大会」だ‥

 ところで、おいらは与党?野党?もちろん与党ですよネ!


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