いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2006年11月02日(木) どうしようもねえな!中野区のお役人!

 お役人というのは、自己保身、組織防衛には、あらゆる「いい訳」「根拠法令」を駆使することは、本欄でも何度か例示しているところだ。が、今回の「中野事件」は、その中でも超ごリッパ、最高殊勲大賞ものである。

 事件な概要は以下のとおりである。

中野区参事(部長級)の何某は、平成16年2月16日以降、無断欠勤を続けた。困った総務課長と総務部長は、本人の職員カードを使用して、毎日、出勤簿に打刻(出勤した)した。

ところが、平成16年4月14日、人事部門が、4月2日以降、打刻がないことに気付き、不正が発覚した。4月22日に本人が出勤したので、休暇届の提出を督促し、5月6日付で、2月16日〜3月9日を有給休暇、3月10日以降半年間を病気休暇として届けがされた。

この結果、5月6日の病気休暇の申請は、3月10日を起案日、決定日として処理された。区民の監査請求に対し、区側は「打刻したのは、後日修正する意図をもって、当面の処理として行ったもの」と、説明した。

監査委員会は、違法な処理として、中野区長に対し、損害額(支払い済み給与)の補填と、関係者の処分、再発防止を勧告した。ところが、区側は、この勧告を不満として提訴し、本日、東京地方裁判所において区敗訴の判決があった。

中野区は、まだ懲りずに「主張が入れられず認めがたい」と、控訴する方針。

 まったく、おバカちゃん、としか表現のしようがない。「後日修正するつもり」で、違法な打刻をしていた、という理論がまかり通るなら、世の犯罪は激減するだろう。万引き犯は「後で、お金を払おうと思って‥」と言い、チカンは「後日、合意を得ようと思って‥」と弁明するだろう。ふざけんじゃねえ!

 さらに、監査委員会の勧告を無視して、提訴。敗訴したら「主張が入れられない」だ〜!中野区民は、この裁判費用の返還の監査請求及び、返還訴訟もおこすべきである。

 また、今後、中野区役所窓口で、提出期限に遅れた書類があった場合は「総務部参事のように、起案日をさかのぼって決定して下さい」と、お願いすればきっとOK!

 で、気になるのは、中野区議会の対応である。区長与党の諸センセイ方は、きっと「御意のまま」と、静観されているのだろうな。嗚呼!

中野区監査委員会監査結果はこちら
(↑PDFなので、開くまで時間がかかる)

中野区へのご意見は

 中野区広聴広報分野 広聴担当
 電話番号03-3228-8802ファクス03-3228-5644
 Eメール kochokoho@city.tokyo-nakano.lg.jp

追伸:中野区役所に、このページを送り、コメントを求めましたが、返信はありませんでした。情けねえ〜



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