いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2006年10月31日(火) こんなもんいらない!議員手帳

 地方議会というのは、大は東京都議会から、小は、僻地の村議会まで、その運営から仕組みまで、ほとんど「国会」のそれに倣っている。国対政治よろしく「秘密会」と仰せになる幹事長会に始まり、議員バッチ、海外視察、国内行政視察、そして、極めつけは「議員手帳」だ。

 国会手帳や、都議会手帳は、国の省庁や都の部局の連絡先等が記されているので、まだ許せるが、大田区議会の「議員手帳」、これは一体なんなんだろう。手帳メーカーの市販の「能率手帳」の表紙に、金文字で「議員手帳」と「大田区議会」の文字を印字しただけの代物なのだ。中には、大田区に関する記載は、まったくない。普通の手帳だ。

 なぜ「議員手帳」の文字が必要なのだろう。人様の前で、さりげなく出して「おっ!議員なんだ」と、思ってもらうためだろうか。区議50人分で、10万円以上が、税金から支出される。

 区議会議員の海外視察(一人80万円)、海外親善訪問(一人40〜60万円)などから比べれば、少額である。こんなことを言っていると「そんな、細かいこと言うな!」と、同僚議員が文句を言う。

 しかし、1億円の金も、その元は1円の集まりである。3年ほどまえに、大田区職員に税金で、職場助成費という「飲み代」が支給されていたのを見つけた。一人年額8000円位いいじゃないか、という意見もあった。ところが、6000名の職員に支給すると、年額約5000万円にもなるのだ。結局、私の指摘の翌年度から、この支給は廃止された。議員こそ、隗より始めるべきである。金額の多寡ではない。その用途である。

 毎年、いらない!と言っているのだが、なくならない。きっと、欲しい議員がいるからだろう。皆さんが支援されている区議が、この手帳を取り出したら「おっ!税金で作ったの?いい手帳だね!」と、嫌味でも言って欲しい。

 こんなものいらない!!!


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