2006年10月18日(水) |
防災・安全特別委員会視察@山陰地方某市 |
議員になって、7年余り。お役人の非常識を随分と指摘してきたが、同様に議会の慣例にも異議を唱えてきた。日額6000円の費用弁償という不思議な制度、80万円かけて行くヨーロッパ視察、毎年行く友好都市訪問(議員一人40万〜60万円)。また、議論を封じ込めるような体質改善など、あげたらきりがない。
議会改革で取り上げなければならない制度の一つが、行政視察というものだ。各常任委員会が年1回議員一人10万円、特別委員会が4万円で、国内の他自治体を視察に行く、というもの。ところが、せいぜい、市役所に2時間も滞在して説明を受けて、1日終わりという行程が多い。7年間に2回も別々の名目で視察した北海道某市の議長さんは、毎回歓迎の挨拶で「当市は財政も厳しく、何も参考になるようなものはありませんが、○○(有名な観光スポット)でも見ていってください」と述べられている。
行政視察そのものを否定するものではないが、何を視察すべきか、という視点よりも、この予算で、どこに行けるかという発想が問題だ。さらには、視察項目、予算、行程、夕飯まですべて事務局職員頼みも情けない。
今回は、委員長の「竹島に行こう」ということが出発点であった点は、過去の視察先決定とはいささか違った。検討をしていると、竹島までは、到底1泊2日では行けない、では、竹島に行った巡視船が所属する海上保安部と、航空自衛隊のレーダーサイトを訪問しようということになった。ところが、他の会派や事務局との調整の中で、いつのまにか海上保安部と自衛隊が消え、海上保安部のある某市役所の視察となってしまったのだ。
で、初日は別の近隣市の視察をくっつけたのだが、本来の話から大きく逸脱して「視察項目」だけが、いつものように一人歩きした。本日は、山陰地方の某市。安心、安全なまちづくりが調査項目だった。11時すぎの羽田発の飛行機でゆっくりと某市へ。2時間程説明をうかがい、午後4時にはホテルにチェックイン。
防災メール配信システムがメインの話題だったが、某市の登録者数520人の配信システムを、登録者数2万人(学校保護者)の大田区と比較することはどうなのだろうか。
それよりも何よりも、山陰地区の空港に到着した途端、私の携帯電話に異変がおこった。電源が入っては消え、を繰り返すので使えないのだ。大変!2日間連絡がつかない。携帯の電話帳がなければ、自宅以外の電話番号は誰一人わからない!!!!どうしよう‥
フロントで、最寄のSoft Bank(旧ボーダホン)の店を教えてもらい、駆け込む。都内の店と違って、閑散(客は私一人)とした店内に清楚な店員のお姉さんが一人。事情を話すと、彼女は申し訳なさそうに「電源が入らないと、電話帳のバックアップは出来ません」と。東京に帰ってから修理に出すしかない、とおっしゃる。落胆してホテルへ帰りながら、懲りずに何度か電源を入れると、奇跡は起こった!電源が入ったのだ。すぐさま、店に戻り、お姉さんに電話の交換をお願いした。新しい電話機に電話帳がコピーされているのを確認した時は、本当に安堵した。きれいなお姉さん、すてきな接客をありがとう!
さあ、安心!めし食いに行くぞ!
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