いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2006年10月19日(木) ついに竹島を見た!!

 昨日から、特別委員会の視察で、山陰地方に来ている。今日は、人口3万人余りの某市を視察。国民保護計画の策定が済んだ自治体ということで、その策定過程と、6年前におきた鳥取県西部地震の対応についてが視察調査項目だ。

 国民保護計画については、大田区と同様、県が作ったモデル計画を使用したとのこと。ただ、原子力発電所が近隣にあることもあって、国民保護訓練の図上訓練、実働訓練を実施するとのこと。これはりっぱだ。

 こちらも2時間程度で辞して、市役所前で視察終了を委員長から宣言、解散となった。

 その後は、各人のスケジュールで、即刻帰京する者、市内自由視察(?)に出かける者様々である。私は、と言うと、同僚議員4名と共に、航空自衛隊第7警戒隊(島根県松江市美保関町)と、第3輸送航空隊(鳥取県境港市)の研修にでかけた。

 事前に防衛庁を通じ、依頼をしておいたので、各部隊共、綿密な研修計画が組まれており、恐縮した。

 高尾山分屯基地に所在する第七警戒隊は、日本海の領空(正確には防空識別圏)に飛来する航空機を補足する、防空の目の部分を担当している。山頂地区のレーダー、下にある隊舎地区の運用局舎など、私が在隊していた時代とは、まったく違っていてビックリだった。特に印象的だったのは、コンソールの画面に映っていた一本の線。説明によれば「竹島」だそうだ。やった、竹島を見た!

 周辺には、領空であることを示す線がひかれており、その外側には、韓国軍機であろう航跡が何機も見える。友好的隣国であるはずの韓国との緊張が、画面からも感じられる。

 部隊幹部と記念撮影の後、お隣の美保基地(米子空港)所在の第3輸送航空隊へ。ここでは、我が国国産輸送機の傑作、C-1輸送機と、T-400練習機の説明を受ける。いずれの機種も、現役のパイロットからの説明に、一同感激。スペシヤルサービスとして、コックピット(操縦席)に座って、地上に手を振る、というポーズの写真を撮影して頂いた。

 最後は、基地司令を表敬訪問。元戦闘機乗りだったという経歴とは違って、とても温厚な方で、自衛官、自衛隊のあるべき姿を熱く語って頂いた。その懇談中、国旗降下のラッパが鳴った。自衛隊の部隊はどこでも、毎日8時に国旗を掲揚し、17時に降下する。その際、国旗が見える位置にいれば、挙手の敬礼(屋外)又は姿勢を正す敬礼(屋内)、見えない位置であれば、国旗のある報告に向かって姿勢を正す敬礼(屋内外共)を行う。司令から「我々は起立しますが、皆さんはどうぞそのまま」と言われたが、一同同様の行動に。私にとっては、違和感のない日常(昔は)だが、他の議員はびっくりされたようだ。国旗に礼を尽くす、これが、世界の常識である。

 その後、幹部食堂において、司令、副司令と共に、夕食(夕食実費一人339円)を頂いた。司令は多分、単身赴任なのだろう。一日3食、隊員と同じ食事を食べ、その内容について意見を述べておられるそうだ。さらには、本年、戦闘機乗りから輸送機C-1に乗るため、機種転換操縦課程を卒業されたとのこと。驚いたのは、本日も、米軍横田基地から美保基地まで司令ご自身で操縦されてきたそうだ。現場第一主義の指揮官の模範である。

 美保基地には、自衛隊生徒だった大昔、電子計算機基礎という課程で1ケ月いたことがあり、第7警戒隊にも、その敷地内にあった、術科学校分校で半年間学んでいたので、とても懐かしく、また、その古巣の威容に誇らしげな気持ちだった。

 視察にご協力頂いた、山陰地区2つの市役所関係者、美保、高尾山両部隊の皆さん、ありがとうございました!


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