2006年10月11日(水) |
面白い、お役人の言い訳by区報 |
以前、廃棄プラスチックを焼却することに異を唱え、23区と東京ガスで新たな「天下り会社」を作るな!と書いた。この点は、私よりも、同僚の女性議員が熱心に、また執拗に、さらには奥深く追及されている。彼女の外見からは想像もつかない厳しい指摘、論点の整理は見事で脱帽である。
さて、そんな意見の中、大田区は区報と庁内報(職員向け)の一面を使って「いかに廃棄プラスチックの焼却は安全か」または、「埋め立て処分場延命のため、せざる得ないか」を説明した。いかにも、タイムリーな「いい訳」は、とってもお役人らしくて、おもわず苦笑してしまった。
と、なんと、本日の朝刊に、また「いい訳区報」が折りこまれていた。それは、大田西行政センターの移転建て替えと、大森に新築する区複合施設が「いかに、区民にとっていいものか」というものだ。例によって、一面全部を使用してである。
この2件とも疑惑がある案件である。
大田西行政センターは、隣接するアルプス電気の本社建て替えに伴い、現行政センターの土地を買いたい、とのことから始まった。そのことを出さずに、「移転により利便が向上」と、いかにもの説明をしているのだ。実際、過日行われた地元説明会では、多くの町会関係者から意見反論が続出した。
大森複合施設は、NTTの所有する土地(建設予定地)を、区の所有するいくつかの土地と等価交換したのだが、どの土地がいくらで交換されたのか、価格は公開されていない。理由は「NTTの土地取得原価がわかってしまうから」だと。区民共有の財産を、密かに売買する体質は糾弾されねばならない。
と、このような問題のある2つの案件を1面に掲載したのは、やはり何かあるのだろうか。
今後、区報(毎月1、11、21日発行)の11日号の一面を見て頂きたい。そこには、大田区の「旬」がある。怒るも、あきらめるも、無関心を装うも、あなた次第。何しろ「主権者」なんだから‥
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