2006年10月07日(土) |
議会質問類型に関する考察 |
今年で区議会議員として7年余りがすぎた。20回以上の定例会、年2回の予算、決算委員会などに出席していると、議員の質問は、いくつかの類型に区分できることがわかった。
類型1:明らかにお役人が書いた質問 言葉使いがお役人独特なものだったり、思考過程がお役所そのもので、誰が「朗読」していても、書いた本人の顔が見える。
類型2:党本部や会派の誰かが書いた質問 特に、中央集権型政党の場合、大田区という文言を他の自治体にかえれば、日本全国どこでも使える汎用型質問が多い。
類型3:支持者、支持団体(会社)が書いた、又は、その意向にそった質問 これも、その支持者や支持団体が普段述べている主張と同じロジックと展開でくるので、すぐ「誰のもの」かわかる。
類型4:ネットなどから話題を抜き出し、それらをつなぎあわせた質問 センテンスごとには「まともな内容」なのだが、全体を聞いていると、文章や文脈に整合性がなく、一人の執筆者でないことが感じられる。
類型5:自らの調査、体験から自ら書き、自らの言葉で語る質問 内容がいささかおかしくても、この形の質問は聞いていてホッとする。地方議会本来の質問の類型だと思う。
類型1〜4までで共通するのは、本人が普段使っていない漢字、言葉を誤読することが多いことだ。先週のヒット事例を3件ほど。左が議員がしゃべった言葉、右が正しい言葉。作成者は、ルビを振ってあげるべきだし、質問者は、事前に読めない文字は、確認しておくべきだろう。(情けねぇ〜)
インパウンド⇒インバウンド(訪日外国人旅行のこと)
こっかさいしょう⇒こっかせいしょう(国歌斉唱)
だんこんのせだい⇒だんかいのせだい(団塊の世代)
|