2006年07月15日(土) |
競売物件はボロ儲け? |
知り合いのAさんが、経営難から金融機関への返済が滞り、自宅を信用保証協会に競売にかけられた。50坪弱の土地、二階建ての家屋あわせて4000万円弱の落札価格は、負債額にはまったく及ばない。結果、家がなくなり、債権数千万円が残った。つい数ケ月前のことだ。
そして、昨日、その物件の前を通ると、家屋は撤去され「売地」の看板がでていた。そして、近隣の電柱には、通称ステ看板が掲出され「売地 7444万円」との表示がある。
なんと、4000万円で落札して仕入れた土地が、たった数ケ月で大手不動産会社に転売され、倍近い金額で売りに出されているのだ。登記費用、撤去費用を控除しても3000万円近い利益を捻出したことになる。
Aさんの、残った債権は約3000万円、最初から競売ではなく、任意売却でこの値段で売っていれば、Aさんの借金はゼロになったはずだ。自由主義経済、と言ってしまえばそれまでだが、なんともやりきれない。
「勝ち組」「負け組」という言い方は嫌いだが、今回だけはこのキーワードが頭に浮かんだ。
Aさんの、再起を願ってやまない。
(経験的金融機関への対応法) 返済が困難になっても、その現実から逃げない。 金融機関からの電話や訪問には必ず回答する。 来月こそちゃんと返済します、 ではなく、 今、返済出来る額を少額でも必ず毎月返済する。
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