2006年04月17日(月) |
犬伏の言うことを信じるのか?某幹部自衛官氏 |
7年間議員として、お役人と対峙して様々な『お役人DNA』を暴露してきた。それは、その体質を改めて欲しいとの願いからであった、決してその個人を糾弾するものではない。(そう理解できない人種が多いのも、お役人DNAであるが‥)
さて、昨日の日記にも書いたが、区内で自衛隊関係団体の総会があり懇親会が催された。この席でも、『お役人DNA』を具現する珍事が発生した。
ある著名人が、懇親会に顔を出した。彼のご子息は、大の自衛隊ファンであることは以前から知っていた。今春、防衛大学校を受験したが不合格。私立大学に進学された。旧知の間であったので『○○さん、ご子息は防衛庁の貸費学生にしたらどうですか?奨学金がもらえて、卒業後は100%幹部自衛官です。』と防衛庁貸費学生制度を簡単に説明した。
彼は『え!そんなおいしい制度があるのですか?ウソでしょう。』と、なかなか信用しない。そばにいた、この地区の採用元締めの自衛官(ベテラン幹部)に確認した。すると、この幹部氏、私の話を全面否定して、著名人氏に貸費学生受験をすすめる私の言葉をさえぎる。最後は、こうまで言ったのだ。
『○○さん、卒業後100%幹部になれるなんてありません。卒業後、普通の学生と一緒に幹部候補生試験を受験するのです。犬伏さんの話と、募集のプロの◎◎本部△△班長たる私(部隊名と職名まで冠につけた)の話のどちらを信じますか?』
著名人氏は『そうですよね。そんな話があるはずないですよね。犬伏さん、短時間でしたが、夢を見させて頂きありがとう。』と、会場を後にされた。
収まらないのは私だ。自衛隊生徒(高校)を修了し、一般大学への進学を模索していた時に『防衛庁貸費学生』については、研究し熟知していたのだ。その後、自衛官募集相談員、予備自衛官として20年以上『募集業務』について知識を持っているつもりだ。貸費学生制度がなくなった、との話は聞かない。
さっそく本日、防衛庁のHPから『貸費学生』を検索したところ、私の勝ちだった。貸費学生に採用されると、卒業後無条件で幹部候補生に採用される、とあった。このHPの存在と『無条件』であることを幹部氏に伝えたところ、一生懸命の言い訳がかえってきた。
そこで、一言『知らない事は恥ずかしいことではありません。知らないことを、いかにも知ったかぶりをすることは恥ずべきことです。』と。
私自身も、心したいことだ。
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