いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2006年04月08日(土) 『先生』と呼ばれる職業のサービス意識

 今日は、朝から、団体の役員会、会社の打ち合わせ、老人会の花見、と忙しかった。帰宅して休もうと思ったら、始業式から帰宅した長女の足が腫れている。どうやら、駅の階段でこけてねじってしまったらしい。

 骨折の可能性もあるので、早速、土曜日の夕方整形外科のいる病院を蒲田消防署に問い合わせた。本当なら、東京都情報ダイヤルや、消防庁の問い合わせ番号もあるのだが、以前利用して、そのひどさを知っていたので、その時一番まともな対応だった、地元消防に聞いたのだ。

 いくつかの医療機関の中から、比較的近い整形外科に連れていった。到着は16時半。数人が待合室にまつ。これなら、すぐ終わるな〜と安堵。ところがどっこい、これからが忍耐だった。

 事務室には、初老の薬剤師だか事務長だか、医師だかわからんオヤジと、女性が一人。オヤジの『ああ、忙しい、忙しい』『この人数じゃできやしない‥』という愚痴だか、独り言が待合室まで聞こえる。この段階で、他の病院に変えるべきだった、と後で後悔したのだが‥

 それでも、娘が治療室に入ったのは17時すぎ。まあ、30分は許容範囲である。ところが、数分後にレントゲン室から出てきて、から延々と待つ。会計が終わったのは、病院到着から2時間たった18時半であった。

 診断結果は、『捻挫』。おかげで、私は、普段読む機会のない『女性自身』と『女性セブン』6冊を読破する、という幸運(?)に恵まれたのだ。

 学校の教員、医師などは、サービス業従事者でありながら、サービス提供者というよりは、権威者となりがちである。教員は、児童生徒の進学や成績という生命線を、医師は、正に患者の『生命』を握っている、という絶対的優位にあるサービス業である。

 だからこそ、その優位の中に、人間的な優しさが求められるのではないだろうか。同様に、議員、弁護士、公認会計士なども『センセイ』と呼ばれるサービス業である。対岸の火事とせぬよう心がけたいものだ。

 昨日、矢口養護学校の校長が入学式辞の中で『良好な教育サービスの提供に努める‥』旨の発言があって、感激した。教育者が『教育をサービス』と理解できれば、現場も変わる。一般学校より、厳しい養護学校の校長の言葉だけに重みがある。

 あの整形外科、また月曜日に来い、と。誰が行くか!娘よ、初診料払っても別の病院にしようぜ。


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