2006年04月07日(金) |
この子等を世の光に@養護学校入学式 |
今日は、区立中学校と区内にある都立養護学校の入学式だ。普段は地元の中学校の卒業式に参加しているのだが、ある事情から(内緒‥)ご遠慮して、ご招待を頂いた(区立の場合は勝手に出席すると来賓になる)都立養護学校に出席した。
午前中は、矢口養護学校小学部と中学部の入学式。初めての養護学校の入学式には、驚いたり、感激したりと、行って本当によかった。
以前に、人柄と言うのは大体が『人相』に出る、との感想を書いたが、矢口養護学校の校長先生を見て、より一層そう思った。隣に座った同僚議員からも『心優しい校長先生』との弁を聞き、思わずうなずいたのだった。
そして、感動したのは、養護学校の教員の方々の献身的な対応だ。新小学一年生には、ほとんど一対一で大人が付き添っていた。抱きついたり、甘えたりと、事情を知らない私は、その大人たちを、てっきり母親だと思っていた。ところが、式も終わり頃、教職員紹介で、全員教員だったことがわかった。
また、中学部の新入生呼名においては、男性教員が、そらで(名簿なし)全員の顔を見ながら名前を読み上げた。新中学生全員が、過去に矢口在籍だった訳ではないだろうに、とすると、入学決定から今日までの短期間で全員の顔とフルネームを覚えた訳だ。これには、感動して涙が止まらなかった。ありがとう、先生!
午後からは、新設の田園調布養護学校の入学式に参列した。こちらは高等部のみだったので、矢口に比べて、落ち着いた感じではあったが、式辞の最中に、たまらなくなった男子生徒が、式場内を声を上げて走り出す、という光景もあった。
両校ともに、普通学級の式典では考えられない事態も起こる。ただ、そのような行動が起こった時、いずれの学校の教員も、笑顔で温かく見守って、時を見計らって保護するのだ。決してあわてない、日常の行動として接する姿は、素晴らしかった。
式修了後、都教育庁の担当者に、養護学校教員の人事異動について質問したところ、ほとんど、ずっと障害児教育に携わるそうだ。本当に頭が下がる。
式が終わって、随分前に大田生活実習所(障害者施設)の入り口に掲示されていた額の文句を思い出した。
この子等を世の光に!
↑『に』ではなく『を』であることに注目。
ありがとう、ステキな入学式を‥
|