2006年02月02日(木) |
たらいまわし?いえ、私の知識不足です。@区役所 |
お役所では「たらいまわし」は、業務量を「かさあげ」するために必要な「適正な業務」なのかもしれない、と最近思う。つまり、一回の電話ですべてがすんでしまう、一回の来庁、一つの窓口ですべてのの用事がすんでしまうと、あんなに多くの職員に仕事をまわすことができない。そこで、分割して、なるべく「たらいまわし」して、忙しい「ふり」をする、のでは、と邪推してしまう。
昨日も、「適正な業務」のおかげで、随分と携帯電話代を無駄にした。雨の中、首都高速を国会から大田区に戻っていると、携帯が鳴った。(勿論、イヤホンマイク装着済)親しい区民の方からだった。ある政策についての助成金が継続されているかどうか調べて欲しい、という趣旨だった。区役所に戻ると17時を過ぎてしまうので、携帯から、「それらしい」A課に電話した。
犬伏:○○の助成制度については所管外かもしれませんが、おわかりですか? A課員:それは、こちらでは直接は所管していないんで、よくわかりません。B課が所管していると思います。
B課へ電話をかけ直す。
犬伏:○○の助成制度について、教えて欲しいのですけれど‥ B課員:ああ、大田区の助成は、もう終わっています。東京都の分は、まだやってます。
東京都の助成の内容、所管などを聞く雰囲気ではない。まして、時間は、小雨降る「退庁時間」5分前である。ハイハイ、区議たる私の勉強不足ですね。ごめんなさいネ!都庁に聞くのは明日にしよう。
ここで、民間であれば、同じ会社(区役所)の他の課が扱っている商品(制度)でも、関連する課であれば「折り返し調べて電話する」、「商品(制度)の概要やら、他営業所(都庁)の所管部局などを教える」ということは、当たり前のことだが、お役所ではしない。理由は「正しい情報を伝達できない可能性がある」からだ(区役所幹部)そうだ。
そして、今日も明日も、全国津々浦々で膨大な量の「たらい」がまわされ、550万人の地方公務員が、101兆円の税金を使っている。議員は、この「たらい」に絶対に乗ってはならない。
(追記) 部課を書かなかったのは「たらいまわし」が、今回のA課とB課特有の現象ではないためである。特定して「犯人探し」をされても、問題の本質的解決にはならない。
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