いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2005年12月14日(水) 2件のクレームが区役所に「売名議員」

 区役所の控え室にある私の机のうえに一通のハガキがあった。差出人は「愚劣行為を考える大田区民の一人」とある。信書であれば、ご本人の了解を頂戴して転載するのだが、匿名なので、勝手に公開させて頂く。以下要旨である。

テレビで区議がゴミ屋敷清掃をしていたのを見て疑問に思った。区議の仕事は周辺住民の被害迷惑を第一に考え、こういう人種には即刻この場を立ち退き、強制的に収容所に入れるという法律を議会で検討すべきである。こういう表面ヤサ男を選んだ区民も愚民である。日本社会の根本的ダラクは父心を忘れて母心のみになったからだ。このババアの立場にのみ立って周辺のまともな人間が迷惑をこうむっていることまったく無視のこういう議員を売名人気取りやというのであろう。売名よ、さようなら。

 ほんの20分弱の映像だけで、この問題のすべてを考えられるのは心外である。そこにいたるまでの、周囲の人々からの悲痛な懇願、関係法令との問題、ゴミ屋敷住民との信頼関係の醸造など、長い時間かけたうえでの、掃除大作戦である。その異様な臭さの中「区議のミッション」を自問自答しながらも、きれいな街を!の一念で作業した心境は、現場にいた人間なら皆共有しているはずだが、理解いただけないだろうな。

 さらに、区議会事務局職員より、電話受信メモが届いた。以下は、メモの内容である。

発信:区民(女性) 匿名希望
昨晩テレビで、ゴミ屋敷のことをやっていた。前にも片付けに行っている。一人のところへいったい何回片付けにいくのか?税金の無駄遣いだ。われわれの血税を使うな。議員の売名行為である。この意見を必ず議員に伝えて。
(10分経たないうちに同じ方より電話あり。内容は同じ)

 正論である。反論はしない。ただ、強制撤去以外に、周辺住民の皆さんが平和で異臭のない元旦を、どうやって迎えられるというのか、教えていただきたい。血税は、役所雇い上げ(地域行政センターに常駐している)のトラックの費用と、一部職員の人件費だ。あの膨大な量のゴミ袋代の半分は、私のポケットマネーである。すべて足しても、区議会議員一人の海外視察費用80万円には遠く及ばない。はたして、無駄だろうか?

 前回、テレビ朝日でちょこっと顔が出たときも、似たような趣旨のメール、ハガキなどが届いた。よくよく調査すると、ある特定の政党を支持する方のものだった。今回が、その種かどうかわからないが、このような意見があったことを、より広くお知らせする意味で公開させて頂く。

 この2件のクレームの後、別の電話があった。ゴミ屋敷周辺の顔見知りになった女性からだ。

お陰様できれいになり、ありがとうございました。ただ、マンションのゴミ捨て場にも侵入しているようなので、カギをつけるように管理会社に要請してもらえないでしょうか。費用は私が払いますから。どうぞよろしくお願いします。

 ふ〜!売名と言われようと、公務員、教職員の天敵となじられようが、私は現場第一主義!今やる!すぐやる!出来るまでやる!

 


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