いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2005年03月28日(月) 保健所は大手ラーメン屋を組合に加盟させろとの陳情!なんで採択なの

 今日は、朝一番から午前中一杯、スカイパーフェクトTV日本文化チャンネル桜の「地方議員アワースペシヤル」2時間番組の司会として、録画取りを行なった。これは、毎週放映されている番組だが、今回は、昨日の大勉強会で状況された、遠方の議員さんに出演して頂き「地方から国を変える」討論を行なったのだ。

 北は岩手県議から、南は広島県呉市議、さらには北陸の湯の町、山中町議まで、12名が参加しての討論番組は、それぞれの自治体がかかえている問題の披露から始まり、国家観まで幅広く、なかなか興味深いものになった。ただ、「しゃべらいがりの司会者」としては、自分の意見を抑えるのに苦労したが…

 昼食も取れず、渋谷のスタジオを後に、区議会へ滑り込む。今日は、第一回定例会最終日である。予算案、人事案件、陳情などが採決される。

 予算案については、すでに決算特別委員会の席上、各会派は賛否の態度を表明しており、本会議での採決は手続き上の「セレモニー」である。予算で苦笑したのは、採択されると、区長以外のお役人も深々と礼をしたことだ。予算特別委員会の最終日に「区長以外は礼をしなかった」との私の日記を読んでのことだろうか。

 もうひとつ、今日採択されたばかりの「平成17年度予算」の概要が一面にカラー印刷された4月1日号の大田区報が、大田区全町会に配布されたのだ。なんと手まわしが良い、というか、議会は「必ず採択する」と思われているのは、些か悔しいではないか。

 さて、陳情採択では以下2件について「退席」した。

 大手ラーメン店が、同業組合に入らないのでは、適切な食品衛生指導が出来ないから、保健所は加入を指導せよ、との地元の組合支部からの陳情。なんで、こんなの賛成するんだろう。無茶苦茶な話しである。失礼ながら地元のラーメン屋さんの厨房より、チェーン店の厨房はきれいだし、衛生マニュアルも完備しているだろう。それを、監督権限と許可権限を持っている保健所に、加入促進させろ、というのは筋違いである。 
 本来は、反対の意思表明である「着席」しようかと思ったが、同じ会派の所管委員が、委員会で「反対」しなかったので、止む無く抗議の「退席」である。

 次は、区議会に陳情書を提出したら、その控えをコピ−してくれ、という陳情である。こいつも、共産党以外は採択に反対で否決。他の議会では、渡しているとのこと。議会事務局の見解は、控えが欲しければ、自分でコピーしたものを持参すれば、収受印を押す。提出したものをコピーするには公文書開示の手続により一枚10円の手数料と相当の日数を要する、とのこと。

 そんな大変なことだろうか。情報公開の時代、ましてや、陳情は憲法にも定められている国民の権利(憲法には請願権とあるが、憲法上の解釈は陳情も同義)である。コピ−代の公費負担は問題ではないはずだ。これも、同じ会派の他の4名が採択に反対という態度なので、賛成したかったのだが、「退席」。

 「退席」というのは、議員として態度保留または、敵前逃亡ということになるので、避けるべきだが、会派を組むと致し方ないこともある。やむを得ない「良心の発露」とご理解願いたい。


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