いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2005年03月10日(木) 大田区選出中西一善代議士逮捕

 今朝は、7時半から糀谷駅前で放置自転車クリーンキャンペーンに出かけた。大田区の作業服(通称 防災服)を着て現場に到着したが、区職員も町会役員さんも、皆、背広姿でいささか拍子抜けしてしまった。やっぱり現場なら作業服でしょう。

 30分程、テイッシュを配っていると、区幹部が飛んできた。曰く「大変です!中西議員が強制わいせつで逮捕されました」と。周辺で一緒にテイッシュを配っていた町会の皆さんも集まって、放置自転車どころではなくなった。

 私を含めて、町会役員さんは、みんな彼と顔馴染みである。それぞれが、携帯電話で情報を集める。

 中西議員とは、お互い議員になる前からの知り合いである。初めてお会いしたのは、多分、平成5年ぐらいだったろうか。私は旅行会社を始めて15年。彼は、旅行会社を設立したばかり。同業の先輩からの紹介だった。お父上が、大田区を代表するような大会社の社長だったので(後に倒産)、金持ち息子の道楽と思っていたが、どうしてどうして、創業仲間の同級生達とともに、新米旅行会社社長として頑張っていた。

 その後、松原仁代議士(当時都議)の事務所に出入りされ、自民党から都議に出馬した。私が使用している携帯電話は、当時、彼が経営していた電話販売会社から購入したものを、何代も代替をしたものだ。

 都議時代から代議士になるまで、兎に角、地元を歩いた。こんな小さな会合まで、どうやって見つけたのか、とビックリする。会合にきたら、握手、握手。そして秘書さんが名刺を配る、配る。

 議会での発言や活動は知らないが、選挙区内での努力は、他を圧倒していた。従って、都議は初挑戦で初当選。2期目は、お父上の会社の大型倒産(負債500億以上)を乗り越えてのトップ当選。さらには、衆議院議員当選、と政界の王道を歩いてきた。その「古き自民党型」政治スタイルには賛否があった。私自身、決して好感を持っていたスタイルではなかったが、あの地元をまわる努力には脱帽であるし、私には到底真似が出来ない、とずっと思っていた。

 それが、強制わいせつで逮捕。なんとも残念である。可哀想なのは、お子さん、奥様、さらには、彼を支えてきた同級生の仲間たち。秘書さん。あまりにも惨めである。

 彼の行為を弁護する気は毛頭ないが、今後、待っているであろう「イバラの道」を乗り越えて、罪を償い、人として再起して欲しい。まだ40歳。きっと大丈夫。


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