2005年02月13日(日) |
61年目の約束達成。犬伏少佐からの贈り物 |
今日は、来週行なわれる地元神社の「初午祭」の準備に出かけた。小さな境内に赤さびた国旗掲揚塔があったので、長老にうかがうと「ここ40年は国旗を掲揚したことはない」という。さっそく自宅に帰り国旗をかかげた。さびていても、滑車も動き、青空に日の丸が美しい。
雑談の中で、「戦没者の兄弟に40万円の国債がもらえる」という話を聞いた。以前にも書いたが、私の父の兄、つまり私の伯父は、昭和19年1月31日に南方洋上で靖国丸とともに戦死した海軍少佐だった。
残っている兄弟は、妹である伯母だけだ。帰宅後、横須賀に住んでいる85歳になる伯母に電話をしたて、明日、役所に確認してみる旨伝えると、電話口の彼女は感動していた。
伯母によると、戦死した伯父が戦地に出かける前に、こういい残していったそうだ。「治子(伯母)、無事帰ってきたら、お前に化粧品ぐらい買ってやるからな」と。その約束は果たされないまま、伯父は帰らぬ人となった。
しかし、めぐりめぐって、その約束は果たされようとしている。 神社のお手伝いに行ったことか、それとも、使われていなかった国旗掲揚塔に国旗をたてたことか、そんなことが「天の伯父」に見えたのだろう。約束の使者に、甥っ子を指名して下さった。
世の中には、不思議な力(または、働き)が存在している。それは、きっと「神(宗教上のそれではない)」だと思う。
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