2005年02月09日(水) |
試合には勝ったが、国際常識では負けた日本選手団 |
ワールドカップの対北朝鮮初戦が終わり、わが国が2対1で勝利し、スタンドには日の丸が振りかざされた。勝てたことは素直に嬉しいし、日本サポーター達が、日教組の教育の成果もなく、何の違和感もなく国旗を振り、国歌を歌っている姿には安堵すらした。
しかしだ、国歌斉唱の際の日本選手団の体たらくは、なんだ。北朝鮮選手団は、大きな口をあけ、誇らしげに北朝鮮国歌を歌っていた。かの国にしては、きれいなメロデイなのでびっくりした。
ところが、日本の国歌になると、日本選手団は、二、三人がボソボソという感じで歌っているだけで、あとは口を閉じたまま。ジコー監督、コーチも歌っていない。
特筆すべきは、三都主(サントス)選手である。選手団先頭にいた彼は、君が代が流れると、右手を胸にあてる「忠誠」のポーズで、大きな口をあけて「第二の祖国(日本に帰化)」の国歌を歌っているのだ。
母国ブラジルでは、国旗国歌に敬意を表する、という国際常識を幼いころから受けていたのだろう。日本を代表する戦いの緊張感の中、自然に手が胸に行き、国歌を歌う姿は清々しかった。それにしても、彼以外の日本選手はなんだ!
小さい頃からサッカーしかしてこなかったので、国際常識も知らない「サッカーバカ」に育ってしまったのか…そういえば、長野オリンピックで帽子をかぶったまま国歌斉唱に口をつぐんでいた女子メダリストがいたな。
なお、財団法人日本サッカー協会には下記の書面をFAXで送付しておいた。
財団法人日本サッカー協会御中 平成17年2月9日 犬 伏 秀 一(大田区議会議員)
謹啓 時下ご清祥の段お喜び申し上げます。 また、平素は、わが国のスポーツ振興にご尽力されている由、国民の一人として御礼申し上げます。 さて、本日、北朝鮮との試合が行なわれました。テレビの画面を見ており、国際常識として恥ずべき状況があり、老婆心ながら改善方お願いするものでございます。
それは、国歌斉唱の映像です。北朝鮮選手団は全員が大きな声で歌っておりました。わが国は、というと、ほとんどの選手が歌っておりませんでした。ところが、三都主選手だけが、右手を胸にあて、大きな口をあけて歌っておりました。まっとうな教育を母国で受けてきた結果でしょう。
残念なことに、わが国の監督もコーチも無言でした。サッカー選手団は、各種遠征で外国に出かける機会も多いと思われます。自国の国旗、国歌に敬意を表するのは、国際常識です。
どうか、わが国のサッカー選手が、国際常識を知らない「サッカーバカ」で終わらないよう、また貴法人が、海外で物笑いにならないためにも、選手、監督、役員に国歌を歌うよう指導されますようお願い申し上げます。
今晩の大会において、日本チームが勝利することを願いつつ、あえて苦言を呈します。
謹白
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