いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2005年02月08日(火) 酒持込禁止!でも園内販売の甘酒はOK@区立池上梅園

 今日は、区議会地域活性化等特別委員会があった。中小企業対策から観光行政まで所管が広すぎて、毎回ながら焦点がぼけてしまう委員会だ。結局「あれやってみたらどうだ」とか、「役所にやる気がない」という一般論の開陳で時間切れとなる。テーマを絞り込んでの議論が求められよう。

 さて、その委員会で観光振興のポイントのひとつである「区立池上梅園」を視察した。区議会のマイクロバスに、いつもながら愛想のない運転の荒い運転手さんの運転で視察先に。

 小雨の降る梅園には、担当の所長、係員などが先行して待機し「センセイ方(?)」の視察に備えていた。梅はいささか早い感じだったが、喧騒の蒲田周辺とはうってかわって、静寂のなかに梅の香りが迎えてくれ、兼六園にでも来たかと錯覚する。

 目についたのは、入り口の「酒類持込禁止」の看板。梅園の中には聴雨庵と清月庵という茶室と、別棟の和室がある。いずれも、料亭経営者の別邸だっただけあって、風情のあるりっぱなものだ。それらは区民に有料で貸し出されているのだが、この中でも「飲酒禁止」だという。隠れて持ち込む者もいるので「厳しく監視」しているそうだ。

 ご苦労さんなこって。理由を区職員に聞くと、以前、酔っ払って石畳にけつまずいてケガをした利用者がいたからだそう。いかにも、お役所が考えそうな禁止理由だ。「面倒なことはイヤ」ということだろう。酔っ払ってケガをするのは「自己責任」だ。蒲田の路上だろうが、梅園だろうが一緒だろう。

 どうも日本は、お役所がその責任を回避するための「ダメダメ規制」が多過ぎる。公立学校の放課後開放が出来なかったのも「教員の責任回避」が理由だ。まあ、なんでも学校の責任、お役所の責任にする「お任せ民主主義」の保護者、納税者にも責任はあるが、もっと、大人の自己責任を徹底すべきだと思う。

 この風情ある和室で、庭園と梅を眺めながら、片手に日本酒…わが国の歴史的伝統文化ではないか。なんでダメなのよ!

 おお!園内に「吟醸」と「酒」の文字があるテント発見!いや、一文字多いぞ。「吟醸 甘酒」一杯200円。区内の共同作業所の方々が許可を受けて販売しているそうだ。いいね。まあ〜とりあえず甘酒でもいただこう。

 驚いたことに、この「甘酒屋さん」、お客の少ない平日のみの営業だそうだ。役人に理由を聞いてビックリ!土日は入場者が多く、多くの人々が甘酒を求めて並ぶので、営業させない、そうだ。

 なんじゃい、その理由は。多くの入場者のニーズがあるのなら、それに答えるべく、販売箇所を増やして対応するのが「民間」の感覚。止めさせるのが「お役人」の感覚。理由を述べたお役人は、禁止するのが当たり前だろうという顔で「きっぱり」と答えていた。

 その感覚がダメなのよ!お役人の皆さんさ…


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