いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2004年08月14日(土) 防衛庁長官より訓練招集命令書届く

 何度も書いているが、私は、15歳で自衛隊生徒として採用され、給料を頂きながら4年間学ばせていただいた。高校の卒業資格も取得し、通信電子の基礎知識も会得。さらには、当時としては最先端だったBADGE(バッジ)システム(半自動航空警戒管制組織)の専門教育も受けた。

 しかし、実際に職務として航空自衛隊に勤務せず(OJTとしては勤務したが…)退官してしまった。防衛大学校とは違って、15歳で自衛官に任官しているので、世に言う「任官拒否」ではないが、結果としては同じことである。

 そのことは、ずっと心に引っかかっていたので、そのお返しをする意味から自衛隊支援に関わって来た。大田区自衛隊協力会理事、自衛官募集相談員、大田区自衛隊父兄会会員などだが、もっとも直接的に自衛隊の活動に参加するのが予備自衛官である。

 これは、平時の現役自衛官だけでは、わが国有事の際には間に合わない、との発想からOBを予備自衛官として採用し、年間5日間の訓練を義務付ける制度である。最近では、陸上自衛隊に限り、OBでない民間人を予備自衛官補として採用する制度や、年間30日の訓練を課す、即応予備自衛官制度なども創設された。

 わが航空自衛隊には、4万人余りの現役自衛官と、800人の予備自衛官が所属しており、私もその一人だ。所属は、東京都府中市にある、防空指揮群通信電子隊電子情報小隊。階級は、2等空曹(旧軍の軍曹)である。府中基地の、オバケの出そうな地下倉庫に「犬伏2曹」と書いた衣装ケースが置いてあり、出頭すると、この中の服やら靴を履いて「即席自衛官」誕生である。

 今年も、石破防衛庁長官名の「訓練招集命令書」が配達記録郵便で送られてきた。8月27日〜31日まで、石川県小松市にある小松基地において訓練をするから、出て来い、というものだ。埼玉県入間基地より、イラクにも行った輸送機に乗り、小松まで行く。

 この五日間、日本が平和だったら、ほんのチョッピリ、犬伏も貢献しているかもしれない。いや、絶対そうだ、と思って訓練に励んで来よう。


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