いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2004年07月10日(土) 取材記者が号泣!最後のお訴え

 参議院選挙も最終日の土曜日、応援している増元照明候補は、有楽町マリオン前で4時間のロングラン街宣の予定だ。東銀座駅から歩くと、共産党、女性党、維新政党新風が、周辺で街宣中。さらには、中村敦夫氏が桃太郎中、と最後の土曜日、流石に銀座、大賑わいである。が、はたして都民は、どれくらいいるんだろう…

 この地は、拉致家族会の方々が、最初に署名活動を始めた思い出の地である。私も、「北朝鮮に拉致された日本人を救出する地方議員の会(後に奪還するに改称)」のメンバーとして、平成11年から、この活動に加わった。当時は、マスコミも関心をよせず、署名をしてくださる方もまばら。国会では、西村真悟代議士のみが、必死に追求をされていた。

 ところが、拉致問題がマスコミに登場するや、拉致議連には多くの国会議員のセンセイが参加された。それはそれで、いいことなのだが、本気で解決する気があるのか疑問なセンセイも多い。テレビカメラの向く方向に常に移動するセンセイ方は「要注意」だろう。

 さて、今日のマリオンは、あいにくの雨模様にも関わらず、熱気にあふれていた。家族会の横田滋会長夫妻をはじめ、日本中から拉致被害者家族が、拉致された身内の写真を手に応援弁士としてマイクを握った。周辺では、以前書いた「国民をなめ腐ったチラシ」を、超人気候補の陣営が配っていたが、こちらのパワーに場所を変えてしまった。

 公職選挙法の規定により、マイクを使っての選挙活動は20時まで。19時30分から、増元候補の「最後のお訴え」が始まった。うまくなったな〜、そして、いい顔になったな〜 と言うのが、正直な感想だ。選挙という戦いを通して、候補者の顔は、いつしか「昇華」するのではないか、と、いつも思う。それは当落にかかわらず、真剣に戦った者のみが醸し出す、オーラのようなものかもしれない。

 後1分。車上の候補が、感謝の最敬礼をして号泣した。そして、周辺にいたボランテイアも、聴衆も泣いた。組織もない素人選挙で、13000を超えるポスター掲示場に2日でポスターを貼り終え、35万枚のチラシに、法定の証紙を貼った。皆、この人に参議院で活躍して欲しい、との思いだけで集まった仲間だ。いい選挙だった。手違いもあった、反省点もあった。しかし、よくぞ戦った。ご苦労さん!

 20時を過ぎると、宣伝カーの横で、顔見知りの記者さんが、目を真赤にして泣きながらTVカメラを回していた。ダメじゃん。報道に私情をいれちゃ。でも、それ位感動的な「最後のお訴え」だった。

 後は、明日の結果だ。見ていろ、金正日!

****(この日記は、候補者名、政党名などが記載されているため、投票終了後、公開した)****


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