いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2004年07月07日(水) 都庁の窓口で「お客様…」変わったなあ〜

 今日は、親バカで、有楽町の東京都旅券課へ長女のパスポート申請の出かけた。長女は、大田区派遣の米国姉妹都市訪問団の選考にもれ、どこか外国へ、と考えていたが、日本赤十字社の青少年キャンプに応募し、中国へ派遣されることになった。そこで、オヤジがパスポート申請に出かけたのだ。

 20年以上、旅行会社を経営していたので、ここは言うなれば職場だった。昭和54年に会社を始めたころは、海外渡航者400万人、現在は1500万人を突破しているだろう。パスポート申請にも、銀行の残高証明か、旅行会社の旅行引き受け書なる書S類を添付する必要があり、この引き受け書をつけて、書類を代書することが、各社の大きな収入元になっていた。(一件代書で4千〜1万円)

 久しぶりの「職場」は、すっかり様変わりしていた。長い行列に立ちながら待たされることが、ここの風景だったが、皆、イスに座って待っている。以前だと、長い間待たされて、やっと順番が来ても「この書類が足りませんよ」と、追い返されることがあった。ところが、今は、事前に受付カウンターで、簡単なチェックをしたうえで、整理番号を渡される・

 そして、その番号になるまでの間、住基ネットの情報を検索しておくらしい。従って、以前、必要だった住民票はいらない。(国立市、杉並区は住基ネット未接続なので必要)番号を呼ばれるときもビックリだ。「○○番のお客様…」と呼ぶのだ。自動音声(銀行にあるやつ)だから、そう設定されているのかもしれないが、昔のお役人の感覚なら、設定を変えてでも「お客様」とは呼ばなかったと思う。都庁で、お客様、とは、よくぞ変えたもんだ。

 ちなみに、大田区役所の住民票やら印鑑証明の窓口の同様のシステムは「お客様」とは呼ばれない。「○○番の番号札をお持ちの方…」と呼ばれる。たかだかのことだが、お役人の意識を計るうえでは、おもしろい。

 さらには、以前は、立ってハイカウンター越しにパスポートの申請をしたものだが、今は、しゃれたイスに座って手続きをする。いいね〜。

 書類の記載コーナーには、書き方を親切に教えてくれる係員も常駐している。これじゃ、旅行会社は手数料取れないな…民業圧迫!いえいえ、結構なことだ。

 


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