いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2004年06月24日(木) 相変わらずの公職選挙法

 今日から参議院選挙である。具体的に特定の候補を応援したり、批判することは投票日までは出来ないので、いささか、つまらない表記になてしまう。

 さて、昨日、ある候補のポスターを受け取った。大田区内560箇所の公設掲示板用のものだ。ところが、選対本部から、大慌てのFAXが来て「個人演説会、日時、場所」と記載を忘れたのでマジックなどで追記してくれ、という。さらには、日時も場所も空白でいいと書かれていた。

 大田区の選挙管理委員会に確認すると「そんなもん書かなくていい」との答え。都選管へ再度確認を依頼すると、やはり書かなくてはいけないらしい。

 理由はこうだ。
本来のポスターの大きさは、たて40センチ横32センチ(縦横は反対でも可)であり、区議選などはこれしか使えない。ところが、参議院選挙(衆議院は確認していない)では、これとは別に、たて40センチ横10センチの「個人演説会告知用ポスター」を作ることが出来るそうだ。

 そして、こいつは単独で作ってもいいし、40X32のポスターと一緒にして40X42の大きさにしてもいいらしい。当然、コストと見栄えと手間から、どの陣営も、この「大判」ポスターを使う。但し、その場合には「個人演説会告知用」であるから、個人演説会、日時、会場、という文言が入っていないとダメ、ということだ。

 日時、会場は、どの候補も入れていない。ご近所の公設掲示場を見ていて欲しい。結局、誰一人として「個人演説会告知」はしないはずだから。だとしたら、最初からポスターのサイズは40センチX42センチとすればいいのだが、お役人には何か相当の理由があるのだろう。

 ついでながら、「お金をかけない選挙」のため、候補者のチラシ枚数は30万枚と決められていて、このチラシには選挙管理委員会の「証紙」を貼らなければいけない。ところが、この証紙シールを一枚一枚シートから剥がし、チラシに30万枚貼る作業が、選挙事務所で「最も手間のかかる作業」なのだ。手間がかかる、ということは「金がかかる」ということになる。

 証紙を貼るなどという原始的な方法ではなく、簡便な方法がないのだろうか。いや、無理だろうな。いまだに「提灯」を選挙事務所に掲出できる、などという法律なんだから‥


 


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