2004年06月18日(金) |
議長動議!2時間も区議会が止る。なんだったのよ! |
今日は、区議会第二回定例会最終日。最終日は、各議案、陳情の所管委員会における審査報告を委員長がして、委員長報告(委員会の結論)に賛成か反対かの採決をする。
総務財政委員長の報告が終わったところで、突然「動議!」との声が共産党の幹事長からあがった。曰く「大森のふるさとの浜辺公園整備事業の補正予算では、わが党が、かねがねこの計画に反対していた、との報告がされていない。この点を加えよ」と。
これは、平和島運河の一部を埋め立てて、ふるさとの浜辺公園を作る、というもので、日本共産党の元議員も昭和50年代に自らの新聞で「促進すべし」と述べていたが、計画が発表されると、党をあげて「無駄使いだ!」と反対してきた。これに対し、区側は、その費用のほとんどは、都区財政調整金など国、都の補助金で賄えて、無駄ではない、と主張していた。
すでに埋め立てもすすみ、今回は、公園整備のための実施設計予算2740万円の補正予算が議案として上程されたのだ。これに対し、共産党は「出来ちまったものは仕方ない。」と、補正に賛成したのだ。しかし、ただ賛成したのでは、今までの「反対」と整合性がつかないので「反対していた事実」を、報告にいれろ、ときた。
突然の動議に、「動議には所定の賛成者があり、成立しました。暫時休憩」と議長が宣言。すると、公明党議員席から「議長!誰が賛成しているのかわからない」との声。そこで議長「休憩を撤回します。動議の賛成者は起立願います」すでに、休憩だと思って、共産党の幹事長、団長は議場の外へ。残った6名が起立し、動議は成立した。しかし、休憩の撤回には疑義が残る。
これからが大変だった。文言を入れるかどうか、その後どうするのか、幹事長会が再三開催され、2時間後に再開された。この間、スイミングにでも行こうと思ったが、「休憩」とは、すぐさま議場に戻れる状態をいうのでダメ。
再開後、動議は賛成少数で否決され、その後、共産党の総務財政委員が自己矛盾について陳謝した。つまり、委員長報告は、正副委員長と理事(正副以外の会派の代表)により作成される。ということは「反対していた」との文言がない報告を作る過程に、この共産党の委員は参加していたにもかかわらず、動議に賛成した。言うなれば、自分で作った文章がおかしい!と発言したことになる。
本来なら、共産党は、この委員を動議の際、退席させる位の配慮が必要だった。一年生議員である彼女には、荷が重かったと思う。降壇する時、彼女の目に涙が見えたが、気のせいだろうか。
しかし、くだらない2時間だった。党のメンツだけで、区民の生活や、区の施策には何の影響もないからだ。もっと、重要な案件で論議したいものだ。
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