2004年04月15日(木) |
国、都の補助金があるから大丈夫?一冊52500円の報告書100冊 |
今日は、都市整備委員会定例会である。委員会は、事前に通告なしに何分でも話せる(実際にはそうでもないが‥)ので、好きだ。
今日も相当量の『所管事務報告』があった。こんなもんは、前日に渡して『読んどけ』でいいと思うが、あまり効率的にすると、お役所の職員が半減するので、非効率も仕事のうちなのだろう。
今日のエッポクを二件。
分譲マンション調査報告書という冊子が配られた。区内1300軒あまりのマンションの状況(管理組合があるか、町会には入っているか等)を民間の調査会社に依頼して冊子にしたものだ。
兎に角、大田区(よその自治体も同様だろう)の予算、決算書を見ると、やたらと『○○調査』という字が並ぶ。その総額は、多分、億を超えるだろう。本当に必要な調査ならよいが、ほとんどが『調査すること自体が目的』になっているような気がしてならない。いや、きっとそうだ。
さて、この調査もそうでは‥と、調査費用と調査目的を担当課長に質問すると、正直なお答えが返ってきた。『国の補助金が昨年度(3月31日)で打ち切りになるので調査を実施しました。総額は525万円、うち国が262万5千円、都が131万2千円、大田区の負担は131万3千円です。報告書冊子は100冊印刷しました。使用目的は、これから考えます。』と。
正直でよろしいが、国、都の補助金も実は、すべて我々の税金なのだ。大田区という単体で見れば、393万7千円の補助金を『獲得』したことになるが、実は、131万3千円の『無駄使い』ともいえるのだ。全国の地方自治体の会計は『3割自治』といわれ、7割がひも付きの国や都道府県からの金だ。嗚呼、地方分権の時代はいつになるのやら‥
次は、いよいよ6月1日より施行される『吸殻ポイ捨て禁止条例(正式名称ではない)』。区内全域でポイ捨てが禁止となり、10月1日からは、路上喫煙禁止地区が指定され、この地区での喫煙には1万円以下の過料がかせられることになる。その地区は、蒲田駅東西にする(案)が提示された。
現在、JR京浜東北線を秋葉原から南下すると駅前が喫煙禁止でないのは、大森と蒲田だけ。なぜ、大森をはずしたのか?と質問すれば、蒲田の乗降客26万人、大森は18万人なので、人数の多いほうを指定した、と課長さん。おいおい、条例には、どこか一箇所なんて書いていないよ。指定することにより、『お金』がかかるのなら、考えるけれど、広告効果も踏まえて、両方指定せよ、と迫った。
すると、新任の部長さんが助け舟。まず、蒲田を指定して効果を見極め、順次考えたい。指定したからには、周知するなど人が必要だ。などと、お役所お得意の『出来ない理由』のオンパレードを始める。こいつが始まると、際限がない。なにしろ、出来る、出来ないの哲学が違うのだから‥
人なんか、いくらでも余ってるだろう、と食い下がるが、縄暖簾。私の『では、この委員会で議員の総意で、大森を指定せよ、としたらどうする』との質問は、どうせそんなことはない、と思ったのか答弁なし。
いやはや、お役人の感性を変えるのは大事業だな〜
日記とは関係ないが、今日、頭にきたニュース
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