いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2004年04月12日(月) 区役所2階の喫茶コーナーは、お役所なみ?

 大田区役所の中には、2軒の喫茶店がある。一つは1階ロビー脇に、小さな喫茶店。これは、心障者の皆さんの社会参画事業の一環として、社会福祉法人が運営していて、いつも満員だ。議員控え室への出前も、こちらにお願いしている。

 もう一つは、2階にある。大手電鉄系の子会社が運営していて、こちらは相当大きなもので、2階床面積の3割近いのではないだろうか。先日久しぶりに、午後4時ごろ行ったら、不機嫌そうな女性が「閉店ですよ」ときた。何を、まだ4時前だ、と思ったら「3時閉店」だそうな。

 いつもながらの不機嫌な対応も頭に来たが、蒲田駅前の一等地で3時閉店とは、どういうこっちゃ。早速、職員課福利係に事情を聞いた。すると、昨年までは、5時閉店だったが「人件費」が出ない、との業者の要請で3時閉店にしたそうだ。

 おいおい、待ってくれ。そいつは、まっとうに家賃を払っている業者の言い分だ。この喫茶店、実は家賃はタダ。一等地の2階に「家賃タダ」で、何故入れたか、現在調査中だが、家賃はタダで、とにかく光熱費しか払っていない。

 メニューなども「民業圧迫」してはいけない、ということらしく、さほど安くはない、いや、高い。同室の荒木秀樹議員の調査によれば、ラーメンは23区の区役所中一番高いそうだ。ただ、これには、からくりがあって、大田区職員は表示価格の20%引きになる。9階にあるプリペードカード自販機で、1000円買うと、1200円分の食券(カード)が出てくるのだ。職員のみ、と書いてあるが、別に身分証明書を入れる訳じゃなし、誰でも買える。(多分、買っちゃいけない、という条例や規則もないだろう)

 であるとしたら、「民業圧迫」など前近代的なことを言わずに、すべて20%ダウンしてメニューを作ればいい。近所には180円のラーメンもあるのだから‥ちなみに、飲食店のコストの内訳は、30%が原材料費、人件費25%、家賃15%。この15%がいらないのはデカイ。当然、入居の保証金もないから、イニシアルコストも低く、償却もいらない。

 さて、そのような恵まれた仕組みで「人件費が出ない」から3時で閉店させろ、というのは、いかにも「お役所出入り」の感覚だ。今日などは、1階の住民票窓口は、なんと40分待ちという大盛況だ。そこに「お二階でゆくりとお待ちください」ぐらいの看板を置いたらどうだ。そんな努力もせずに、山ほどの「お客様候補」を横目に「閉店」の看板を出す。

 嗚呼!お役人さま!大企業さま!


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