2004年03月23日(火) |
平成十六年度予算賛成討論 |
大田区議会自由党は、ただいま上程されました第1号議案平成16年度大田区一般会計予算および第2号から第6号にいたる各特別会計予算に賛成し、意見を申し述べます。
意見を申し上げます前に、いつもながらと言うか、毎度というか、日本共産党と緑の党が、先ほど、わが国のイラク復興支援につき『派兵』と述べられたので、派遣されている隊員、家族、さらには全国23万9千人の自衛官の名誉のため、一言申し上げます。 この人道支援が、戦争に行くものでないことは、多くの国民が認めるところであります。 東京都水道局と、湯本議員の湯建工務店を派遣し、警視庁に警護させるのでは、ロケット砲で武装したテロにかなわないし、効率的ではないので、自己完結型組織である自衛隊を派遣したものです。わが国の国益と名誉のため活動している隊員の無事任務遂行と、帰国をお祈りして意見にうつらせていただきます。
わが国経済は、全体的には回復の兆しが見え始めてまいりましたが、大田区内中小零細企業、商店の経営者、従業員にとっては、実感できるほどのものではありません。また、国の推進している三位一体の改革は、単に国庫補助金の減額だけが行われ、地方自治体への財源委譲は暗中模索の感を拭いきることができず、区財政にとっては不安定な状態が続くことが予想されます。
このような厳しい状況の中での、平成16年度予算編成にあたっては、特別区税収入がマイナス、人件費など義務的経費が6割近くを占める、困難な割り振りのなか、歳入では微増ながら増額の予算となったことは、都区財政調整をはじめ財源の確保にあたられた結果であると、敬意を表するものであります。
私は、平成11年の当選以来、小さな区役所、大きなサービスを訴えてまいりました。さらには、公務員社会と、一般社会の乖離についても、その是正を促してまいりました。象徴的な事案としては、蒲田駅東口の花壇の植栽費、平米10万円は、やっと、昨年4月からNPO法人に委託をされました。老若男女NPO会員の皆さんが、楽しそうに語らいながら、街を彩る姿は、まさに協働そのものであり、今後も、自分たちの街は自分たちでつくるシステムをすすめるべきであると考えます。
さて、今回の予算委員会においては、多くの問題提起がなされましたが、共通している不満は、議員、区民の時間間隔と、区役所、区公務員の時間感覚の隔たりでありましょう。要するにる、早くやれよ、という不満であります。 企業と行政を同一視するわけにはいきませんが、同一の仕事を処理するのに要する時間は、はるかに民間が早いことは万人が認めるところであります。また、相変わらずの公務員体質もさまざまな事例をあげ提示されました。区内中小企業では、経営者が自らの生命保険を解約して雇用を維持し、クラウンを軽乗用車にかえて事業継続のため必死の努力をしています。はたして、大田区職員はどうでしょう。一昨年から私が訴えて廃止になった東京ドームのシーズンシート。区職員労働組合は、これにかわって、東京デイズニーシーの割引補助券をよこせ、と訴え、区当局もその方向で検討をしています。デイズニーシーに行くな、とは言いませんが、自分のお金でいってよ、と申し上げたい。この感覚を変えてほしい、と手をかえ、品をかえ申し上げているのです。
昨年、大田区の土木職員が年収918万円をもらい、運転手つきの車で仕事にいっていることが、週刊誌で報道されました。しかし、同様のことは、この本庁舎でもおこっています。リースをされたセドリックの後部座席に、満足げな顔をして座って、仕事に向かう、区職員の姿は、決して一般区民からは好意をもたれるものではないと思います。
来年度の予算執行にあたっては、どうか、区民の厳しさを笑顔に変えることができるよう、管理職のみならず、全庁全職員が、心機一転、創意工夫して 取り組まれるよう、強く、強く要望して私の意見といたします。
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