2004年03月21日(日) |
防衛大学校卒業式 任官辞退者19名 授業料返せ! |
本日、横須賀市にある防衛大学校の卒業式が行われた。わが国の大学・大学校で総理大臣が来賓に隣席する唯一の学校である。一般の大学と同様の課程と自衛官としての基本教養、訓練を経て、卒業と同時に陸・海・空曹長に任官されそれぞれの幹部候補生学校に入校し1年後には3尉(旧軍の少尉)に昇任する。
在学中は、授業料・寮費・食費・制服・作業服・下着などが無料で支給または貸与され、学生手当が月額106,700円、ボーナスが年額38万円でる。一般大学に進学した者に比べて至れりつくせりの待遇である。勿論、一般大学では考えられない厳しい訓練と規律が要求される。
さて、毎年、この自衛官への任官を辞退するものがいる。大学院に進学するもの、民間企業に就職するもの、身体的事情で自衛官になれないもの等である。今年は、439名の卒業者のうち、19名が辞退組だそうだ。
この者たちの教育に使われた金員は、国庫に返還すべきだと思うが、どうだろう。学生手当は、職業選択の自由やら、労働基準法のからみ(学生は防衛庁職員)で返還は無理だろうから、授業料などの経費くらい返させるべきではないだろうか。
同様の組織の、防衛医科大学校は、任官後9年間の自衛隊勤務を義務付けており、これ以前に退職する場合は授業料の返還を求めている。当然だろう。
ただ、あまり大きな声で言えない事情が私にもある。自衛隊生徒として3年半教育を受け、給与を頂きながら、高卒資格も取得し、3等空曹として部隊勤務せず、米国へ渡ってしまったのだ。
しかし、そのお詫びとして、現在でも予備2等空曹として毎年招集訓練に参加し、自衛官募集相談員やら、協力会で活動している。自衛隊生徒も返金させるべきだな‥
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