2004年03月16日(火) |
区職員は、ヒラでも運転手付公用車でご出発 |
今日も、予算特別委員会である。来年度予算について、各款別(かんべつと読む。勘定科目のこと)に、議員が質問をする。私に与えられた時間は、合計31分。これで、一つの款を質問してもいいし、いくつかに分けても良い。今回は、総務費、土木費、教育費を選んだ。
今日は土木費である。特段、定めはないが、質問文を役人に渡し、答弁の調整を事前にするのが慣例のようだが、私はしない。そもそも、双方に緊張感がなくなるし、『朗読大会』だったら、一日30万円弱(日当6000円 X49名分)もかけることはない。
本日の質問は、放置自転車対策、土木など職員が使用する運転代行についての二点である。放置自転車対策では、撤去作業は、区内の運送会社1社と、国土交通省の天下り会社1社に、入札をしない随意契約で、年間1億2千万円あまりが支払われている。また、撤去した自転車の保管場所管理も、また、随意契約で1億円余が支出されている。これだけの高額を随意契約とは、ビックリだ。自転車撤去に『その会社でなければ出来ない専門性』があるのだろうか。
自転車駐輪場を工夫して、駅前周辺に作らないのは、この業者の売り上げを減らさない配慮ではないのか。と質問したが、そんなことはない、という、ありきたりの答弁だった。放置自転車対策は、撤去では解決しない。年間6万4千台もの撤去自転車がある。大田区民の10%が、撤去の『恩恵』に与っているわけだ。もはや、言い訳はいらない。工夫を求める。
次は、土木などの区職員が使用しているセドリックについて質問した。区役所の駐車場から、シルバーのセドリックの後部座席に『偉そうに?』座って、現場に向かう区職員を見た方は多いはずだ。中小企業の社長なら、誰でも夢見る『運転手付』を、区職員はヒラのうちから体験できるのだ。
この運転手さん、実は民間委託の民間人である。委託料年額1億980万円也。区内の事業協同組合が、やはり随意契約で受注している。現場に行く区職員自ら運転すると、この1億円はいらなくなる。公務員は運転してはいけないのか?と質問すると、『そんなことはない』と。だったら、運転させてよ。中小企業の社長さんは、自転車で取引先回ってるんだから‥
ただ、良いことに上記二件の随意契約は、来年度からは競争入札になるそうだ。
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