いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2004年02月15日(日) 「いぬぶしだ!文句あるか‥」@医療機関の場合

 いや〜笑っちまった。区内の親しい、お医者さんから聞いた話だ。

 DV(家庭内暴力)被害にあった、女性が受診した時のことだ。区役所の、ある地域行政サンターの、「いかにも公務員風」の女性から、この医療機関の医療事務担当者に電話があったそうだ。(相当に高飛車に!)

 区職員:今、そちらに行っている○○さんは、今日は意見書だけですから、医療行為は行わないでください。先ほども、そう伝えたはずですが‥

 事務担当:すでに治療行為を行いましたし、医療行為を行うな、とは誰も聞いていません。誰に言ったのですか?

 区職員:誰だかわかりません。では、この方は、生活保護になる可能性がありますから、本人からは、お金をもらわないでください。

 事務担当:必ず、生保になるのでしょうか。

 区職員:いえ、必ずとは言えません。

 事務担当:では、もし生保になったら、ご本人に返金いたします。それでよろしいですか。

 区職員:いえ、もらわないください。

 事務担当:生保にならなかった場合は、誰から頂けばいいのですか。

 区職員:(渋々、うだうだ)わかりました。

 そして、極めつけは、ここからである。区職員は腹立たしそうに「あなた、お名前は?」と、この事務担当者の名前を聞いたそうだ。
「い・ぬ・ぶ・し、と申します」

 ここから、区職員の態度が激変したらしい。なんと、30分後に「なるかどうかわからなかった」、生活保護医療券と、DVの書類作成料の振込み依頼書を、4キロ(直線距離)以上も離れた、地域行政センターから、お役人が自転車で持ってきた、というのだ。

 今までは、すべて郵送で送られてきたそうだが、この特別サービスはなんじゃい。実は、昨年から、この担当課の対応が悪い、との他の病院からの、物凄いクレームを受けて、センター長、課長と話し合っていた矢先だったのだ。そこへ、「いぬぶし」などという珍しい名前の、事務担当者が出たものだから、大騒ぎに‥いや、そんなことは、ある訳ありません。

 この担当課は、改善に改善を重ね、大田区内の医療機関には30分以内で、デリバリーをする、という斬新的な対応を決めたのに違いない。
りっぱ!りっぱ!


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