いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2004年02月13日(金) 区立幼稚園の発表会へ

 生まれて初めてとも言える程、長く続いている風邪も、やっと山を通りすぎた感じだ。風邪をひいた、などと一言も話していない、区職員や街の人から「お加減は如何?」などと聞かれると、おっ、ここにも「隠れ読者」が居た、とビックリする。

 いつまでも寝ている訳に行かないので、クラクラしながら、ある区立幼稚園の生活発表会に出かけた。園長先生と、別の会合で「公立幼児教育」について、妙に意見があったのがきっかけで「ご招待」を頂いたものと理解している。まだ風邪気味なので、なるべく、園児たちから離れた場所でと、入り口付近で立ち見をしていたら、園長先生に見つかって、来賓席に案内されてしまった。

 小学校の敷地に隣接した園舎内では、園児たちが日ごろの練習の成果を存分に発揮した発表を行っていた。終わりの発表は、全園児による、歌いながらの手話だった。驚いたことに、手話を音楽とともに踊りのように勉強しているのだ。みんな、いい目をしている。中学を卒業するまで、いや一生涯、そんな目を持ち続けて欲しい、と思いながら園を後にした。

 実は、大田区の区立幼稚園9園は、今、廃園の危機にある。財政上の負担もさることながら、民間幼稚園が定員割れをしているなかで、民業圧迫をしてまで、一部保護者(約600名)のために、税金を投入すべき事業か。との意見が、区側や私立幼稚園協会に強い。

 私は、と言えば、幼稚園(教育施設:文部科学省⇒区教育委員会)と、保育園(保育施設:厚生労働省⇒区保育サービス課)という枠組みを外して、就学前の幼児施設としてのあり方を考えるべき、と思っている。さらに言えば、公立私立の別なく、幼稚園保育園が一体となった、子育て支援兼幼児教育施設を区単独で作れないものか、と。

 議会内では、廃止と存続の人数が、ある会派の動向によっては拮抗することになり、動きが微妙な一人会派の、我々三人の賛否に運命がかかってくるかもしれない。

 先日は、統廃合が予定されている小学校の展覧会に出かけた。私は、普段、議会内や役所内で、相当な「武闘派」を自認しているが、どうも、子供たちには弱い。お遊戯や、作品を見ていると、小さな目や、作品から「おじちゃん、僕ら、私たちの学校、幼稚園を潰さないで!」と訴えかけられているようで、たまらない。

 本当に統廃合がいいのだろうか、公立幼児教育は終わらせるべきなのだろうか‥陳情審査とは違って、突然、浪花節になってしまう。


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