いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2004年02月12日(木) 愛すべき露天商Tさんのこと

 区役所、それも議会には、実に様々な人々がやってくる。先日は、初老の女性が訪問された。お話をうかがうと、ある区に住んでいた時に、隣の会社の騒音で身体を壊した。大田区に引っ越してきたが、この会社を、傷害罪で告訴したいが、警察が相手にしてくれないので、一緒に行って欲しい、というものだった。話を聞くと、どう考えても刑事事件ではなく、民事なので、区の法律相談を紹介したが、実は、すべてまわり、他の議員をまわり、私にたどりついたらしい。申し訳ないが、区議の仕事ではない、とお断りした。

 これは、相当前だが、青森から上京した老婆が議会事務局で「議員に会わせろ」と、叫んでいた。めずらしく、私しか議員はいなかった(実は、もう一人いたが、私は事務員です、と言って逃げた!)ので、私が応対した。

 青森の宝くじ売り場で、宝くじを買って、換金にいったら千円くれた。後で調べたら10万円(だったと思う)あたっていた。青森の第一勧業銀行(当時)に掛け合っても埒があかないので、青森県警察に言ったが駄目。自治宝くじの責任者は、石原都知事なので、都知事の住んでいる大田区議会議員に、知事の家まで同行して欲しい、という要望であった。

 これも、区議の所管外なので、知り合いの都議さんをご紹介し、その事務所へ、第一勧銀宝くじ部からお迎えが来て、一件落着。(宝くじ部では有名人らしい)

 こんな、珍客の多い中、露天商のTさんは、愛すべき常連さんだ。彼は、兎に角、ゴミの中から貴重な情報を見つけてくる特技を持っている。中学校教員がPTAとの飲み会で泥酔し、自転車をかっぱらって現行犯逮捕された件(深夜、同僚教員が身元引受け人となり釈放)も、ゴミから見つけてきた案件だ。

 議員のすべての自宅の住所をソラで言えるのも、特技だ。恐ろしいのは、そのすべての議員の自宅のゴミを漁って、ネタを見つけ出す、というのだ。
この話を聞いてから、ゴミはシュレッダーにかけるようにした!まあ、見つかっても、借金の請求書しか出てこないが‥

 奥さんは二人目、いや、三人だったか。お子さんは、旧帝大卒のエリートと、刑務所暮らしがそれぞれだという。長靴に帽子、サングラスという井出達で、ふらっと、議会事務局に来ては、新しいネタを大声で自慢する。仕事中の議会職員には大いに迷惑なのだが、私は、妙に、このオヤジが好きだ。時間があれば、相手をしている。最近来ないな、と気にしていたら、今日、ひょこりやってきた。
熱で頭が痛かったが、このオヤジと話していると、浮世のことはどうでもよくなる不思議な御仁だ。

 あっ!今日のネタ調べとくからね!


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