いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2004年01月21日(水) 政治家と学歴

 民主党の古賀潤一郎代議士が、学歴詐称で大騒ぎになっている。ご本人は「卒業したものと認識している」と。そんなバカな!この、御仁、自由党の研修会で何回かお会いしたけど「甘いマスク」の、いい男だった!

 アメリカの大学と高校(高校併設の成人学級)に在籍した経験から言えば、アメリカの卒業は、日本の比ではない。卒業生は、皆、レンタルの学士帽に黒マントを羽織り「Diploma(卒業証書)」をうやうやしく頂く。あの自由な国アメリカでも、卒業式は厳粛で、我が国の成人式とは雲泥の差である。「自由」とは、「勝手放題」とは違うことを、民主主義、自由主義の先輩国では、ちゃんと教育している。

 証書をもらったら、今度はアメリカ人らしく、私が米国にいたころは、学校内のカフェテリアを貸しきっての大ダンスパーテイが開催された。私立大学などは、高級レストランで、タキシードとドレスでパーテイ、という学校もあった。

 兎に角、校内行事では、アメフトの応援についで盛り上がる。それを、「卒業した、と認識している」とは、どういうことだろうか?

 まあ、当選したいがために、少しでもいい格好したいのは、ご同業として理解できる。また、有権者も政治家を卑下しながらも、どこかに「スター性」を求めているような部分がある。この傾向は、選挙が大きくなるほど顕著だ。つまり、区市町村議員では、中卒、高卒、各種学校卒でも、有権者はさほど違和感を覚えない。いや、かえって「東大卒」の区議などには(実際にいらっしゃる)、変なジェラシーが発生したりする。

 ところが、都議会や、首長にもなると、「えっつ、高卒なの?」とあからさまに言う有権者もいる。その学校が、あまりレベルの高くない学校で当選でもしようものなら「○○高でも、市長ぐらいなれるんだ‥」などとのたまう。決して「よく努力したね」などとはならない。(労組など組織候補以外)

 国会議員などは、この傾向は、より一層だ。いきおい、候補者は「言いカッコウしい」になる。以前、国会に出馬して落選した候補は、松下政経塾出身などと書いていたが、関係者によると「東京松下政経セミナー」という、セミナー受講者だった。しかし、街の人は「彼は、政経塾出身らしい」と言っていた。そういえば、埼玉買春疑惑県議のお一人も、同様の記載をHPにされていた。

 私も、随分前に「議員やるなら、大学ぐらい出ろ」という、書き込みをHPに頂いたことがあり、そんなもんかな、とビックリした経験がある。

 学び続ける姿勢は、生涯持ち続けるべきで、その意味で中学、高校と「学びの習慣」を持っていたか、を計るのには「高学歴、一流大学卒」は、候補者選びの尺度になる。反面、「難しい問題を先送りして、簡単な問題から解決する」特技の持ち主かもしれない、という危険もある。

 社長を22年やり、その間、1000人近い採用希望者を面接したが、一流大学卒は「比較的、他に比べてマトモ」な率が高い、ことは確かだが、決定的ではない、と断言できる。

 有権者が、候補者を「本当の人間性や能力」で選択することは至難の業に近いから、学歴や、職歴、はては、「テニスの優勝歴」で判断することも仕方ないのかもしれない。

 おっ!そういえば、私も、サンノゼ市立大学中退、テニス立川市民大会連続優勝、と書いたな。なんか似てるぞ。(あの甘いマスク以外は!)
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