2004年01月20日(火) |
おおっ!議員になって初めて、徒歩の視察 |
今日は、交通問題調査特別委員会が開催された。自席につくと、いつものように、本日の委員会のメモが配布されている。それによると、今日は委員会審査終了後、徒歩により、京浜急行連続立体交差事業の視察を行う、という。いいね!お金もかからないし、健康にもいい。(普段の区内視察は、区のバスを使用)
しまった。まさか、視察とは思っていなかったので、議会終了後、自宅に一度戻るつもりだったので、コートを忘れた。外は、快晴だが、風が吹いていて寒そうだ。議会事務局に懇願して、大田区職員用の防寒具を拝借して、いざ出動。
視察場所までは、区役所から徒歩10分程度。途中、民間主導の街区整備事業の現場を通ったり、普段は車で通過してしまう街には、徒歩による新しい発見もある。そういえば、この街区整備事業も、お役人のジャマ(解釈の相違?)で、当初計画より、随分小さなものになってしまったな〜
さて、立体交差事業の現場到着である。京浜急行の職員さんと、大田区職員、それに、なんと、大田区唯一のTV局、大田ケーブルテレビのお出迎え。用意されていたヘルメットが頭に入るか心配しながら、構内へ入る。(自衛隊在隊中、帽子のサイズは「特号」だった)
地下35mの岩盤まで、無振動、無騒音で直径2.5mの穴を掘り進む掘削機には、えらく感動した。なぜ、音が出ないか。2.5mの筒の中を水圧で堀り、ドロにして吸い上げていくのだ。まったく、頭のいい人がいるものだ。
すでに完成している、仮高架橋の上からは、線路の行く手を阻む民家が目前にあった。借地人は明け渡しに同意しているのだそうが、一帯を持っている大地主さんが、「あまりに安い買収価格」に難色を示しているのだそうだ。同行した職員も「法律で決められているから仕方ないのですが、私でもビックリするくらい安い」と。
成田空港でも、着工時に時価の倍で買収していれば、こんなに長びかなかったろうし、過激派まで動員した反対運動もおこらなかったろう。結果、警備費やら、諸経費を考えれば、どちらが税金の適正な支出だろう。
公共事業で、万止む無く、住み慣れた、または、常連さんのいる土地を手放すからには、「時価」ではなく、それ相当の「賠償」があるべきだろう。 それを、「周辺時価」を参考に‥などと言っているから、進捗が遅くなる。
それにしても、多くの事業者、人々が現場で働いている。総額3000億円とも言われる事業で、少しでも大田区の産業界が活性化し、一人でも多くの雇用が創出されるよう期待したい。
事業終了は、平成27年度!はたして、今日視察に参加した議員の何人が見届けられるだろう。(失礼!)
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