いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2003年12月24日(水) 極道の妻、中卒の大平光代弁護士、大阪市助役に

 大阪市の助役に、極道の妻、ホステスなどから、奮起して弁護士になった、大平光代氏が就任することになった。大平弁護士は、その著書「だからあなたも生きぬいて(講談社、ISBN4-06-210058-4)」のなかで、その壮絶なまでの人生を語り、力強く訴えている。本については、ここ
 
 「今からでも遅くはない。もう一度人生をやり直してほしい。この先も、いくたの苦難があるかもしれないが、あなたはそれに耐えられるだけの力を備えているはず。あなたは、これまで随分と辛い目にあってきたのだから。一つ一つ困難を乗り越えて、そしてその手に幸せをつかんでほしい。あきらめたら、あかん!」(だからあなたも生きぬいて 250頁)

 大平さんは、今年の3月9日に大田区民センターにおいて、講演をしてくださり、その熱い言葉は、昨日のことのように思いおこされる。
講演要旨(自由の森大学のサイトから拝借)
3月9日の日記 

 このような、壮絶な体験を持つ方が、行政の中枢に入ることは、歓迎すべきことで、大阪市長の英断に敬意を表したい。ただ、大阪市のお役人は大変だと思う。いまどき、政令都市の公務員になる、ということは、相当「学業」が優秀なはずだ。「学業」が優秀、ということは、難しい問題を先送りにして「いい点」を取る技術に優れている、という極めて危険な側面をあわせ持っていることにもなる。難問は「先送り」これが、「お役所仕事」の、根本である、と言ったら、言いすぎだろうか。

 その役人社会に、世の中の甘いも辛いも知り尽くし、そして、法理論にも長けた民間人である。市役所中、蟻の巣をつついたような騒ぎになるような気がしてならない。どうか、市長とともに、大阪市の教育改革、さらには、市政改革に、いかなる抵抗があろうとも取り組まれるよう切望する。

 きっと「あんたら、公務員は何考えてんのや!」と、お役人社会に切れることがあるだろう。

 でも、「あきらめたら、あかん!」


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