いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2003年11月10日(月) 理より情 我が国選挙事情

 選挙速報を見て、床についたのが深夜いや、早朝3時ごろだった。新生党時代から、すでに9年も政治に関わっていると、国会でも知り合いが増える。あ、彼ついに受かったか!えっ、あの党研修会で大酒飲んでたあの人も当選!あらあら、なんで、この人を落とすかな〜などと、当落報道に一喜一憂していた。

 当選した新議員さん、なかでも一発当選ではない方々の喜びは一入だろう。浪人中こそ、人々の温かみを感じ、反面、冷たさも感じるものだ。温かい人、そして本当の支援者は、当落に関わりなく付き合ってくださる。そして、うわべだけの人は、落選した途端、冷ややかになり、次に当選すると寄ってくる。そんな人間模様が繰り広げられるのが選挙だ。

 マニフェスト選挙と言われたが、確かに二大政党の選択に移り変わったが、選択の方法は、結局のところ、日本人特有の「情」ではないだろうか。ある候補が、私の知人のところに夫婦揃って挨拶に訪れ、頭を下げ、涙して支援を懇願した。知人は、粋に感じ、応援を約束した。

 お隣、東京3区で、石原宏高氏に激戦の末勝った、松原仁候補。私が区議会議員になるきっかけを作ってくれた恩人である。「石原ブランド」に勝ったのは、やはり「庶民派」を訴え、それを受け入れた有権者の情である。彼は、都議で落選1回、衆議院で落選2回を経験している。今回の彼の顔は、今までのどの選挙より、素晴らしい顔だった。

 こうして、議員たちは(他人事のようですみません)、情と理の狭間で、だんだん「らしく」なっていくのだろう。

 と、早朝4時前、携帯電話の音にたまげて起きた。ある当選者からの電話だった。普通なら「何時だと思っているんだ!」と怒鳴る時間だが、何時であっても、喜びを伝えたい気持ちに、逆に感動した。ご苦労さん!国のため、頑張ってネ。
 
 そんな気持ちも知らない、棄権した有権者の皆さんは、ぐっすり夢の中。「おまかせ民主主義」嗚呼、平和な国、にっぽん‥‥


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