2003年08月26日(火) |
”さん画”の”し格”は、行政と”ご角”の市民 |
今月は議会がほとんどないので、勉強三昧である。今日は、公会計改革会議2003(日本経済新聞社主催、総務省、知事会、市長会、町村会後援)に参加した。
基調講演で片山総務大臣が、住基ネットにふれ「たかだか、住所、氏名、生年月日、性別という、すでに公開されている情報しかのせないのに、何が危険なのか。」と述べられていたが、まったくその通りだと思う。報道によると、九州のサラ金が、顧客の住民票を委任状を不正に作成して取得した、とあるが、委任状なんぞなくたって、全国誰の住民票でも、郵送で、誰でも取得できるのだ。それよりも、100万語はいるという、住基ネットカードの有効活用を、それぞれの自治体で考えるべきだろう、と思った。
一部のパネルデスカッションは、コーデイネーターが、国立大学教授、パネリストが、大學教授、官僚、官僚出身知事、自民党代議士、とあったので、多分つまらないだろう、と予見していたが、大当たり〜!だった。500名を超える参観者の相当数が「夢」のなか、であった。
二部は、現職市長3人による「自立する地方政府の経営」というもので、これは相当におもしろかった。ところが、参加者の相当数が、この前の休憩で「ふけてしまった」多分、シンポの内容から公務員が多いと思うが、もったいないことだ。各市長さんの印象に残った発言を以下に記す。
沢田横須賀市長 今までは、役所の都合に市民が合わせていた。これからは、市民の都合に役所があわせなければならない。
福嶋我孫子市長 何でも行政に依存し、批判する市民と、協働だから、といって、臨時雇用職員のかわりにNPOや市民を使う行政ではいけない。しっかり自立した者同士でこそ成り立つ。もたれあい、馴れ合いの協働はダメ。市議会議員が、行政に何を要望したか、を情報公開する。保育園待機児は、絶対にゼロを維持。
野平銚子市長 永年、行政の意見にうなずくだけの町会長や地元に「支えられて」何もしてこなかった結果、銚子は、どうしようもなくなった。今、部課長の意識改革から始めている。(賞与の差別化)市民参画の資格は、行政と互角の市民にこそある。
官僚出身ながら、先進中核市をつくりあげた沢田市長、38歳で市長になった福嶋市長の大改革、是非現地に行ってみたい、と思った。自治官僚から昨年市長に転じた、野平市長。いささか官僚特有の「愚民」意識が鼻についたが、優秀なる自治官僚のお手並み拝見したいものだ。
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