いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2003年08月27日(水) 大田区保育園、児童館父母の会(ふぼれん)と懇談

 区内には、いったいどれくらいの各種団体があるんだろう。とくに、区政に要望なり、批判をする団体だけを拾ってみてもかなりの数になると思う。いいか悪いか、そして、実際に票になるかどうかは別にして、区議会議員、都議会、国会、区長、と、この手の団体とは友好関係を築いておくのが常である。業界団体となれば、自民、公明の各党と、各議会において「ヒヤリング」という名の陳情の会を催す。

 我が党も、新生党当時は、東京都の局長級からのヒヤリングを実施し、与党となった途端に、石原知事と朝食を取りながらの、ヒヤリングとなった。またまた、野党になった今年は、実施すらされなかった。

 さて、その多くの区内団体の中で、その活動を注目すべきが、大田区保育園、児童館父母の会(通称:ふぼれん)である。区政について、批判しかしない団体や、反対に、区政におもねてこそ生き残る団体等が多い中、問題点を指摘しながらも、前向きに提案する「政治的にも中立」な団体であると思う。

 今日は、その団体の事務局長さんと役員さんと懇談会を持った。毎年、すべての会派と懇談をされ、意見交換と自分たちの団体の主張を説明される態度には好感が持てる。行政側もその姿勢には一定の評価をしており、この団体の提言が、実際に採用されているケースも数多いようだ。

 ところが、この団体の事務局長さんが、次の区議会議員選挙に出馬を検討されている、という。正直なところ、残念だし、おやめになるべき、とお話した。せっかく、まっとうな提案をしている団体の幹部が、区議会議員になってしまうと、その団体自体が、その議員の後援団体と見られてしまう懸念がある。自分たちの提言が、なかなか区政に反映されない苛立ちからだろうが、おすすめできない選択だ。

 議員に提言し、議員の活動をチェックし、会員とともに政策提案を作り上げていく姿は、他の模範だと思う。おもねるだけの団体、批判だけの団体が多い中、この団体が、これからも真摯な活動をされるよう期待するものだ。


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