いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2003年06月18日(水) また海自護衛艦インド洋で飲酒?いいじゃん!

 テロ対策特別措置法に基づいて、インド洋に派遣されていた護衛艦はるさめの艦上で、指定時間外に飲酒が行われていた、との報道がにぎやかだ。毎日なんぞは、飲酒運転死亡事故の記事と同列に扱って、いかにも海上自衛隊の士気が低下したように書いている。悪法も法なりで規則違反を擁護するつもりはないが、事の本質を見極めてほしい。そもそも、自衛隊の基地(駐屯地)服務規則や、艦船の規則などは、平時を想定して決められている。たとえば、基地内務班(居室)では、消灯時間後(午後10時)電気をつけてはいけない。(有事に消灯時間などある訳ない!)
 艦船内の飲酒は、停泊地(港)の日没から消灯時間までと決まっている。しかし、それは、日本近海で、2〜3日航海して、寄港した場合しか想定していない。
インド洋では、6ケ月も派遣されているのだ。ましてや、甲板で目玉焼きが出来る熱さだ。航海中以外は、手当てもでない。その猛暑の夜、勤務していない者が、消灯後、飲酒をした、だからけしからん、処分せい、そうかな〜
そもそも、どさくさにまぎれて、集団的自衛権の議論もせずに、このような規則整備すらせず、『軍隊』を動かしたことこそ糾弾されるべきことだ。
 もっと問題は、有事には艦長の命のもと、全員が生死をともにする集団から、飲酒問題が、帰国後、訴えられたことのほうである。また、責任者たる艦長は、もしこのような事実が公になったとしたら、『すべて、私の責任において許可した』位の発言をしてほしいものだ。それが、指揮官の器であろう。偏差値教育の結果、ペーパーテスト優秀な、最近の防大卒幹部に、望むのが無理か。海上幕僚監部の良識に期待したい。


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