2002年08月09日(金) |
また、知人の会社が倒産、日本は大丈夫か? |
20年来の知人の建設会社が倒産した、との報を聞き、駆けつけた。玄関には、弁護士の許可がなければ入ってはいけない旨の掲示。ただごとではない雰囲気だ。なかに入ると、創業者の会長と、息子さんの社長が、事務所の引越し作業をしていた。社長さんが妙に明るいので、少し事情を伺った。4年ほど前に、父親から社長を引き継いだが、実質的には、相変わらず、父親が代表者、金の苦労だけ担当していた。倒産により、手形決済を気にしなくていいだけ、心は楽になった。と、嬉しそうに説明してくれた。親父さんの、長い努力と人柄で、下職さんたちは、なんとか続けてくれと懇願する。業者も応援してくれているが、社長たる自分が、やる気がなくなった、と。そこで、余計なお世話だと思ったが、私個人の昨年末の廃業(まあ、倒産と同じ)その後の心の安泰さ、再建などについて実体験を話し、”つらいかもしれないが、続けるべき”と、再建をすすめた。負債は、所有不動産の売却でほぼ処理ができるそうだ。とすれば、”ゼロ”から出発できる。ぜひとも、父親の気づいてきた歴史を引き継いで欲しいと思い、事務所を後にした。 それにしても、こんな時こそ、行政の支援が必要なのではないだろうか。中小企業支援というと、すぐ金融になるが、経営支援のほうが根治療法になる。都、区の積極的な取り組みを提案していきたい。
|