私は、22歳から旅行会社をはじめ、年商12億円まで成長させたが、昨年12月、売上げの80%以上を依存していた最大手J○○の、一方的な保証金値上げ要求に応えられず、廃業を余儀なくされた。銀行、信用金庫、リース会社などに多くの負債が残り、そのほとんどを個人保証をしていた為、弁護士や友人から自己破産による整理を勧められた。一時は、額も大きく、そのつもりでいたが、どうも”借りた金を返さない”ことに疑問を抱き、現在、調停など、長期弁済の道を模索している。このような経験をしてみると、親近感を覚えて下さるのか、多くの経営者からの相談が、激増した。そして、これらの相談に接して、思うことは、”経営者は孤独だな”ということだ。チョットしたことだけれど、誰にもいえない。銀行には格好つけておかないといけない。もはや、格好つける時代は終わった。自らの企業をどうするのか、経営者のビジョンが求められている。多くの危機的経営に陥った経営者は、本来の仕事よりも、手形決済と、銀行返済の資金繰りの翻弄されている。当然、売上げは下がり、益々苦境に陥る。 私もそうであったように、危機に際し、冷静さを失うと、方向を誤る。冷静になり、事業の将来像、再建策、または、廃業した場合の負債の検討などをすべきだ。そのうえで、自ら決したことは、もうブレないで、必死に行う。街金に走ったり、自殺さえしなければ、必ず再起の道はある!”打つ手は無限” 中小企業の活性化こそが、日本の再建の原動力。頑張りましょう!
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