雪さんすきすき日記
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2020年07月18日(土) 「宮本県」のこと

 7時頃起床。日中は会社の引っ越し作業。樹脂とか接着剤とかの有機系の汚れを落とすのに、クロロホルムは最強である。夕方になって新しいPC用のラックを購入したが、この時点で力尽きたので組立は後日。

 「宮本県」(フワフワソ)の感想を。
 大震災に見舞われた主人公が三姉妹と共に地震災害を乗り切るVN。主人公のいる島は大地震とそれに続く津波に襲われ、本土からのインフラも途切れた状況となる。そんな状況において、三姉妹は被災生活ならではの様々な行動を取り、主人公の選択により行動の結果が変化していく。
 三姉妹には心ゲージがあり、被災生活の中で困難に見舞われると減少し、好ましい選択肢を選ぶと増加する。心ゲージが0になるとバッドエンドとなる。

 公式のサイトではコメディであることを前面に押し出しているが、プレイした感想は非常に大真面目な作品であった。とにかく、表現の一つ一つの現実味が高く、読み進めているときに何度も東日本大震災の記憶が蘇ってきたほどである。特に、津波の被害については、ただただやるせなさしか無かった。あと、地震の後に滅茶苦茶になった部屋の状況も生々しくて、共感すること頻りであった。実際に、私の部屋も地震の後は棚にあったものは床に落ちていて足の踏み場も無く、さらに入口付近に積んであった同人誌の入ったダンボール箱が崩れて入口を中からふさいでしまい、入るのに非常に難儀したことは今も鮮明に記憶に残っている。
 製作者は作品の舞台の宮本県の題材となった宮城県在住のようで、私の住んでいる茨城県よりも遥かに大きな被害を被っており、そのときの体験が余すところなくこの作品に注ぎ込まれているように感じられた。体験談をこのような形で残すことができるというのも、今の時代ならではである。
 また、被災生活の豆知識についてまとめてあるのもこの作品ならでは。日頃の減災から実際に被災したときの知恵などその内容は多岐に渡り、しかも全て出展が明記されていることから信頼度も極めて高い。感心したのが、この知識は現時点で最新のものであるが、今後更新されるかもしれないということを明記してあったこと。技術は日々進歩し、それに伴い知識も更新されていくことを忘れてはならない。
 現在発表されているのは前半のようだが、後半の発表が待ち遠しい限りである。


氷室 万寿 |MAIL
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